〝邪道〟大仁田厚(63)率いるFMW―Eの旗揚げ第3戦「BATTLE ROYAL」(12日、神奈川・鶴見爆破アリーナ)で、8月2日にがんで死去した保坂秀樹さん(享年49)の追悼試合が行われた。
「ストリートファイト・バトルロイヤル」と銘打たれた試合は、保坂さんとゆかりがある選手が出場。メインの電流爆破デスマッチとのダブルヘッダーとして臨んだ大仁田は、マンモス佐々木、江野澤和樹、雷神矢口、HASEGAWA、パンディータ、リッキー・フジ、谷口裕一、佐野直らとリング内外で激しいファイトを繰り広げた。大仁田を皮切りに次々に選手が脱落する中、最後は約4年ぶりに大仁田と絡んだ矢口が生き残った。
試合後、大仁田は矢口の奮闘をたたえるも、直後に「保坂にご祝儀を出せ。今回は賞金じゃなくて勝ったやつからもらうんだよ。出せよ。4年ぶりとか関係ないから」と理不尽な要求を突きつけ会場の笑いを誘った。
また試合前には追悼セレモニーも開催。出場選手がリングの周囲に集まり10カウントがささげられた。大仁田はリング上で遺影を手に、天国の愛弟子に哀悼の意を表した。