【日本女子プロ】国内敵なし! 稲見萌寧にますます高まる「米ツアー待望論」

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稲見萌寧の米ツアー参戦はあるのか(JLPGA提供)

米ツアー参戦はあるのか――。女子ゴルフの国内メジャー「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」最終日(12日、茨城・静ヒルズCC=パー72)、東京五輪銀メダルの稲見萌寧(22=都築電気)が通算19アンダーでメジャー初優勝を達成した。今季8勝目(通算9勝)を挙げて賞金ランキングトップに浮上するなど無類の強さを発揮。来季以降も国内ツアー優先を掲げる本人の姿勢をよそに、周囲からは〝別路線〟を望む声が強まっている。

稲見がついに悲願達成だ。首位と1打差の2位で迎えた最終日、1人だけ別次元のゴルフを展開して8バーディー(ノーボギー)。終わってみれば、2位に4打差をつける圧勝で2019年に畑岡奈紗(アビームコンサルティング)が出した大会最少ストロークを1打更新する新記録も打ち立てた。

稲見は「一番の目標としていたメジャー優勝を達成できてうれしい」と喜ぶ一方で「2ケタ優勝も前から目標にしているので、それも頑張りたい」ともう一つのターゲットに狙いを定めた。東京五輪で銀メダルを獲得した後も、すぐさま翌週のツアーへ出場したように切り替えの早さが稲見の特長。ミスをしても引きずらないなどゴルフにも生かされている。

このままの勢いなら、記録ずくめの女王が誕生してもおかしくはない。一つは2003年に不動裕理が記録したシーズン最多勝利(10勝)の更新。さらに現在の獲得賞金は2億572万9149円とし、15年のイ・ボミ(韓国)の2億3049万7057円を超えて賞金女王になる可能性も十分だ。

国内で敵なし状態になっていくにつれて、やはり期待されるのは、さらに高いステージ、つまり米ツアー挑戦だ。実際、渋野日向子(22=サントリー)ら若手日本人選手の多くが本格参戦を目指している。しかし、稲見は現時点で国内ツアー30勝以上で得られる永久シードに照準を合わせており、あくまでも国内ツアー優先を掲げている。

それでも海外事情に詳しいゴルフ関係者は「これだけのゴルフができるなら米ツアーのメンバーになって活躍するところを見たい。東京五輪の銀メダルもそうだし、稲見さんならできると思う」と太鼓判。ゴルフファンの間でも「向こう(米国)で頑張ってほしい。海外メジャーで勝ってほしい」などの声が上がるほどだ。

勝てば勝つほど、米ツアー待望論が高まるのは必至だが、稲見は海外メジャーのスポット参戦自体は否定していない。そこで優勝すれば、ツアーメンバーの道も開かれるだけに、考えを変える余地は残されている。将来的な本格参戦は決して0%ではなさそうだ。