本町まちかど回遊美術館 商店街 展覧会場に 上越美術協会展の作品、店舗内に展示 本町3・4・5商店街

 上越美術協会(濱口剛会長)が8月にミュゼ雪小町(上越市本町5あすとぴあ高田内)で開いた上越美術協会展の作品が、同市の本町商店街の店舗に飾られている。「本町まちかど回遊美術館」と題し、買い物や街歩きと美術鑑賞が同時に楽しめる。期間は今月末ごろまで。

梶川印房は作品をライトアップし夜間もウインドー越しに鑑賞できる

 同協会は以前から多くの市民に美術に関心を持ってもらおうと、個人宅や商店などでの作品展示を計画しており、第1弾として本町3・4・5丁目商店街振興組合連合会に打診、「たかだ花ロードウィーク」(18~23日)に合わせて12店舗で展示を行うことになった。

落ち着いた色合いの切り絵作品が店内の雰囲気とよくマッチしている(ニコニコヤ)

 参加店舗は同展での展示作品から、店内のスペースや雰囲気に合う作品を選択。店舗に作品を飾ることで買い物客が美術に触れる、鑑賞に訪れた人が店舗のことを知る相乗効果が期待される。

◇美術への関心や来街者増に期待

 濱口会長は「美術や協会との接点になってほしい。上越の文化度を高めるきっかけになれば」と思いを話した。店舗に飾ることで展覧会の会場とは違った作品の見方が楽しめるという。

 本町3丁目商店街振興組合の梶川信之代表理事は自店の梶川印房に作品を展示している。「とてもいい企画。(商店街を)回遊してもらう期待がある」と話した。商店街の窓口となった大島画廊の大嶋賢一社長は「さまざまな分野と商店街が活用し合えれば」と今後の期待を話した。

ギャラリー祥では回遊美術館の作品(右と奥)が他の美術品と調和して展示されている

 参加店舗は大杉屋お馬出し店、高田文化協会、大島画廊、ぶらんカフェ、スイングシューズおおしま、いわしや薬局、梶川印房、ニコニコヤ、アートサロン遊心堂、杉田みそ屋、ギャラリー祥、穂乃香。営業時間や定休日は各店舗によって異なる。

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