「ホーランよりエムバペのほうが断然完成されてる」その理由をサモラーノが解説

今後のサッカー界を担っていくはずの若手二大巨頭であるキリアン・エムバペとアーリン・ホーラン。

両者のうちどちらを選ぶかということが議論になることも多い。

『AS』によれば、かつてレアル・マドリーやインテルでプレーした元チリ代表FWイバン・サモラーノはこんな持論を展開していたそう。

イバン・サモラーノ

「(サモラーノのような本格化ストライカーはサッカー界から消える?)

ストライカーたちは絶滅しつつある。

バティストゥータ、クレスポ、サモラーノはもはや存在しない。

現代サッカーはストライカーたちをペナルティエリアの外に追い出した。

自分のようなスタイルを持つ最後のひとりは、ラダメル・ファルカオだね。彼はいまでもプレーの9割がボックス内になりうるストライカーだ。

ルイス・スアレスもいたが、彼はボールを受けるために少し下がるようになった。

ロベルト・レヴァンドフスキは大好きだよ。素晴らしいヘディンガーだが、より広範囲をカバーするし、後ろからのプレーも非常にうまいからね。

ホーランやロメル・ルカクも後ろからプレーを始められるストライカーだ。そのフィジカル的なパワーで違いを生み出す」

「(エムバペは?)

彼はウィンガーだ。数年後に世界最高の選手になるだろう。今でも1vs1で違いを生み出している。

フィニッシュでもミスをしない。彼はセンターフォワードではなく全面的なアタッカーだ。

ボックスの中央でゴールを決めることもできるが、サイドでの動きも非常にいい。

彼のゴールの多くが、サイドから中に入ってくる時のものだ。

ゴールを決めるだけでなく、アシストも多い。

偉大なセンターフォワードが持つヘディングはないが、好調時の彼は世界で最も完成されたストライカーだ。

(もし1.5億ユーロ(194億円)があるなら、2人のどちらを獲得する?)

エムバペ。これまで説明したことと、自分のサッカー観に基づくものだ。

ホーランはあるシステム、あるアイデアならなら有用だよ。

よりカウンターでプレーするためだったり、彼のフィジカル的なパワーで違いを生み出せる長距離のランニングとかね。

エムバペはどんなシステム、どんな監督にとっても有用だ。彼のほうがはるかに完成されているからね」

ボックス内で勝負するストライカーだったサモラーノだが、自身のサッカー観からすると、多機能的なエムバペのほうがホーランより完成されているFWになるとのこと。

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ただ、エムバペにはヘディングが欠けているのでセンタフォワードではなくストライカーというくくりでの話のようだ。

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