渋滞時にあると便利! ストレスを軽減する便利なクルマの機能3つ

大型連休を前に、遠出で密を避けつつレジャーを楽しみたいと考える人もいるかもしれない。しかし、連休中の高速道路は特に渋滞がネックとなる。せっかくの楽しい外出が渋滞のストレスでヘトヘト……ということにならないよう、クルマに付いている渋滞時の負担を軽減する機能を3つ紹介したい。

渋滞のイメージ

速度が限定的では使いづらい! 利便性で選ぶなら全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロール

アダプティブクルーズコントロール(ACC)とは、あらかじめ設定した速度を上限に、先行車と安全な車間距離を保ちつつ、クルマが自動で加減速を行い、先行車に追従してくれる便利な機能だ。

下限速度はメーカーによっても異なるが、従来のACCでは低速時や停車時には追従できず、空いている高速道路でのみ使用できるものがほとんど。

しかし、全車速追従機能付きACCでは先行車が停止した場合に自車も自動で停車することができる。

ハンドル操作はドライバーが行わなければならないが、アクセルやブレーキの加減はオートで行われるため、渋滞のストレス軽減に一役買ってくれる便利機能だ。

ダラダラと続く渋滞時には非常にありがたい機能

以前は高級車のみに採用されていたが、現在では軽自動車やコンパクトカーなどにも採用。

ホンダ N-ONEやフィット、Honda eなどには全グレードに標準で装備、トヨタ ルーミーやライズ、日産 ノートやデイズ、ルークス、マツダ MAZDA2、三菱 ekシリーズ、ダイハツ タント、タフト、ロッキー、スズキ スペーシア、ハスラーなどにも一部のグレードで標準装備されている。

最近では多くのクルマで採用されている

長時間ペダルの踏みっぱなしから開放! 一度使えば病みつきのオートブレーキホールド

ボタンひとつでパーキングブレーキを作動させる電動パーキングブレーキはほとんどの新型車に採用されている機能のひとつで、電動パーキングブレーキ自体も手でレバーを持ち上げるタイプや足で踏む従来のパーキングブレーキと比べると便利だが、そのさらに上をいく便利な機能がオートブレーキホールドだ。

電動パーキングブレーキの近くに並んでいることが多いオートブレーキホールドのボタン

電動パーキングブレーキの近くにボタンが装備されていることが多く、停車したときにブレーキペダルから足を離しても停止状態を保持することができる。

ストップ&ゴーが続く渋滞時にずっとブレーキを踏み続けなくても良いため、疲労軽減につながる。発進時はアクセルを踏めば自動で解除されるため、わずらわしい動作も必要ない。

こちらもコンパクトカーや軽自動車にも多く採用されており、日産 ノートやホンダ N-ONE、フィット、ダイハツ タフトなどには全グレード標準装備、トヨタ ライズや日産 ルークス、デイズの一部グレードに標準装備、三菱ekシリーズの一部グレードにオプション装備されている。

徐々に軽自動車にも採用が広がってきている

ハンズオフ&アイズオフの画期的な機能! ホンダ レジェンドに代表される自動運転レベル3

最後に紹介するのは、ホンダ レジェンドに搭載されたホンダセンシングエリートに代表される自動運転だ。現在ホンダセンシングエリートは「自動運転レベル3」(条件つき自動運転車/限定領域)と呼ばれるもので、高速道路や自動車専用道路を走行中にのみ、ドライバーが前方を見ていなくても手放しで走行できる画期的な機能である。

ホンダセンシングエリートは手放し&視線も前方になくて良いという画期的な機能だ

車線内を走行するだけでなく、車線変更支援機能もついており、レベル3の作動中はナビ操作や動画の視聴なども可能。何らかの影響でシステムから操作要求があった際にはすぐにドライバーが運転操作を行わなければならないが、渋滞でもずっと前を向いていなくても良いため、快適な移動ができるのだ。

ただし、ドライバーはナビ画面にあるカメラでモニターされており、真横をみたりするのはNG。前を向いている必要はないが、あくまでもナビ画面上の視聴のみということだろう。

ホンダセンシングエリートがついたレジェンドはリース限定100台のみ。価格も1100万円と、まだ多くの人がレベル3の便利さを実感できるほど身近な機能ではないが、今後普及が進めば恩恵に預かれる日も遠くないだろう。

【筆者:MOTA編集部】

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