「枕木」「犬釘」… 島鉄が専門用語のTシャツ、グッズ 「コロナ後には乗りに来て」

犬釘や硬券など4種類のイラストをデザインしたトートバッグやTシャツをPRする島鉄社員=島原市下川尻町、島鉄本社

 島原鉄道(長崎県島原市)は、遮断機のない踏切にある警標「とまれみよ」や、「硬券」と呼ばれる厚紙製乗車券などローカル鉄道特有のものをあしらったオリジナルグッズの販売を始めた。担当者は「商品をきっかけに島鉄を知ってもらい、応援してほしい。コロナ収束後には乗りに来て」とPRしている。
 新型コロナウイルス禍で厳しい経営状況が続く中、永井和久社長が「鉄道用語を使った新商品の開発」を指示。「クセが強い島原鉄道あるあるシリーズ 手さげとTシャツと私(鉄)」をテーマに社員らが4月から話し合いを重ねた。
 連結器や単線、指差呼称など約90の用語の中から「枕木」「犬釘(くぎ)」「硬券」「とまれみよ」の四つをピックアップ。これらをモチーフに、島原市地域おこし協力隊員の上田友さんが個性的なイラストを描いた。レールを枕木に固定するためのくぎの形が、犬の耳や鼻に見えたことから名付けられたという犬釘の絵には、首輪やリードを描き足すなど遊び心が垣間見える。
 グッズはトートバッグ(縦37センチ、横36センチ、幅10センチ、1400円)、Tシャツ(L・XLサイズ、1600円)、缶バッジ(直径4.4センチ、300円)。それぞれ4種類のイラストが描かれている。同社オンラインショップや島原駅などで購入できる。問い合わせは島鉄(電0957.62.2231)。

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