あえて〝聖地〟でデジタルデトックス スマホを置いてゆったり「咲茶」【にっぽん食べ歩き】

花と樹木で彩られ、ゆったりとした椅子が並ぶ店内

 デジタル漬けの日々を見直そうと、日曜日はパソコンやスマートフォンの使用を禁止、それ以外の日はスマホを店に預けるとドリンク1杯を無料でサービスするカフェ「HANARIDA」が東京・原宿にオープンした。(共同通信=中村彰)

 幼いころからデジタル機器に親しんできた「デジタルネーティブ」の聖地と言われる原宿で、あえてそれから離れる「デジタルデトックス」を目指すのがコンセプト。本物の樹木と花が彩る店内でゆったりとした椅子に腰掛け、友達と雑談を交わしたり、懐かしいボードゲームなどで時を過ごしたりすることができる。

 ドライフルーツが入った「咲茶(さくちゃ)」(660円)は果物の香りが立ち上り、水分を含んだドライフルーツのシャキシャキ感が味わえる。クラフトコーラ(600円)は独特のスパイス感だ。

クラフトコーラ

 ゴボウ、オクラ、ニンジンなどの野菜チップス(660円)は程よい塩味。かむほどに野菜の香りとうま味が広がる。

野菜チップス

 「花煙(はなけむり)」と呼ぶシーシャ(水たばこ、3000円)はフレーバーを選び、お好みの味や香りを楽しめる。7種類のお薦めの組み合わせがあるほか、「今の気分」「好きな映画」などに合わせて、お任せで頼むこともできる。

水たばこ「花煙」

 ミカンとレモンのかんきつ系をお願いした。炭火で熱した葉から発した煙を吸い込み、鼻から吐き出すと、花と果物の爽やかな香りが駆け抜ける。花の美しさを目で楽しみ、吸い込むときの「コポコポ」という音を感じるなど、五感の全てで堪能する。

 「花煙」はニコチンとタールがゼロ。1時間半から2時間かけて楽しむのが基本だ。

 店内にはベッドもあり、ゆったりと腰を下ろすことができる。ただし、横になるのはNG。

ベッドも置かれた店内

 用意されたゲームは立体四目並べや、大人のすごろく「ウェイウェイらんど!」など。チェキを撮るためのカメラも貸し出す(500円)。

用意されたゲームとカメラ

 2階にあるカフェまで、1階の「令和食品館」のフードメニューを運んでもらうことも可能だ。

 20歳未満は入店不可。

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