燻製からトマト炒めまで、朝鮮のうなぎ料理 定番は蒲焼きではなく白焼き

うなぎ料理は、朝鮮でも人気がある。「栄養価の高い健康食」というイメージが浸透している。

ポピュラーな食べ方は、蒲焼きではなく白焼き。そして日本と違い料理のバリエーションが多い。

柳京綾羅食堂のうなぎ料理(C)朝鮮新報

平壌市内にはうなぎ料理専門店がいくつかあり、「一番美味しい」と評判なのが柳京綾羅食堂。市内を流れる大同江の中州、綾羅島に位置する。

現在、同店で提供しているウナギ料理はなんと70余種。定番のうなぎ白焼きをはじめ、うなぎの燻製、うなぎスープ、うなぎ煮、うなぎの団子焼き、うなぎとトウガラシの煮物、うなぎカツ、ウナギの冷菜、ウナギ鍋、ウナギのおかゆなどが人気だ。

柳京綾羅食堂のうなぎ料理(C)朝鮮新報

新作料理も続々と開発し、ウナギのトマト炒め、ウナギの野菜包みご飯、ウナギと春雨の冷菜など、季節に応じたさまざまなメニューが楽しめるのも魅力の一つ。

同店のミン・チャンギさん(49)によれば、「素材だけでなく調味料も国産を使用し、うなぎ本来の味を生かしている」という。

朝鮮で食されているのは、主に養殖うなぎ。養殖が活発になったのは2000年頃だ。02年、朝鮮西海沖に「南浦うなぎ養魚事業所」が竣工。03年には平壌にウナギ料理専門店と「大同江うなぎ会社」が設立された。当時、金正日総書記が養殖事業を直接指導したという。

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