【涼を呼ぶ夏の絶景】東北地域の美しい滝5選

気象庁の発表によると、2021年の夏(7月~9月)の気温は平年並か平年よりやや高く、全国的に暑い夏になりそうとの予報が出ています。湿気の高い日本の夏は、体力も気力も奪われるもの。「自然の雄大なシャワー」「夏のベストな避暑地」といえば、高みから天然水を降り注いでくれる「滝」ですね。涼しい滝に行くと、ひんやりとした空気に頭も冴え、身も心も潤います。涼を呼ぶ素晴らしい日本の滝絶景を、連載でご紹介いたします。今回は、東北地域の美しい滝です。

元滝伏流水(秋田県) 写真提供:秋田県観光連盟

スヌーピーの滝「みろくの滝」(青森県田子町)

写真提供:青森県観光連盟

青森県田子町の「みろくの滝」は、上部分の岩がスヌーピーの横顔に似ているといわれ、「スヌーピーの滝」と呼ばれています。丸いフォルムの岩はいわれてみれば、目と垂れた耳もあり、スヌーピーに似ているかもしれませんね。スヌーピーファンは必見?地元では細い滝筋をそうめんに例え、「そうめんの滝」と呼ばれているそうです。

みろくの滝

青森県三戸郡田子町夏坂夏坂

https://takko-kanko.com/t_spots/335

元気に飛び跳ねる滝「七折の滝」(岩手県花巻市)

日本百名山のひとつ「早池峰山」の麓にある、岩手県花巻市の「七折(ななおり)の滝」。上方から何回にも折れて流れ落ちることから付いた名前ですが、別名「ヒョングリ滝」とも呼ばれています。「ヒョングリ」というのは「跳ねる」という意味で、水が大きく飛び跳ねた全国的にも珍しい滝。水が真横へ勢いよく飛び出す様子は、元気の良い子どもが、うれしくて飛び跳ねているみたいに見えますね。

七折の滝

岩手県花巻市大迫町内川目

https://www.kanko-hanamaki.ne.jp/spot/article.php?p=487

仙台市街からアクセスが良い「秋保大滝」(宮城県仙台市)

写真提供:宮城県観光課

「日本の滝百選」、国の名勝指定の宮城県仙台市の名瀑「秋保大滝(あきうおおたき)」。幅6m、落差55mの滝が、一気に流れ落ちるさまは爽快な眺めです。仙台市街から約1時間とアクセスが便利。東北屈指の温泉 秋保温泉も近いので、ぜひ寄ってみたいものです。

秋保大滝

宮城県仙台市太白区秋保町馬場大滝

http://www.city.sendai.jp/ryokuchihozen/mesho100sen/ichiran/077.html

ライトアップも魅力「玉簾の滝」(山形県酒田市)

写真提供:公益社団法人 山形県観光物産協会

山形県酒田市の「玉簾(たますだれ)の滝」は、落差63m、幅5mにわたり、絶壁から豪快に流れ落ちるさまは壮観。約1200年前に弘法大師(空海)が神のお告げにより発見、命名したと伝えられ、かつては山岳宗教の修験場でした。ゴールデンウィークとお盆の時期にはライトアップも実施され、昼間の滝とは違う魅力を見せてくれます。

玉簾の滝

山形県酒田市升田字大森

https://www.city.sakata.lg.jp/sangyo/kanko/shizen/tamasudare.html

凛として美しく「達沢不動滝」(福島県猪苗代町)

写真提供:極上の会津プロジェクト協議会

福島県会津の誇る、原生林に囲まれた絶景瀑「達沢不動滝」。岩肌に沿って水がスダレのように流れ落ちる清流は凛として美しく、私たちを魅了します。滝の手前には達沢不動滝の名前の由来となった不動明王が祀られており、滝そのものが御神体。数多く奉納されている剣は、人々の煩悩を断ち切るための剣だそうです。

達沢不動滝

福島県耶麻郡猪苗代町蚕養字達沢

https://www.bandaisan.or.jp/sight/shin-hakkei02/

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