ウクライナが2030年冬季五輪の招致を発表 札幌の強力なライバルに

ウクライナのゼレンスキー大統領(ロイター)

ウクライナが2030年冬季五輪の招致を発表し、同じく立候補している札幌の強力なライバルになりそうだ。

五輪関連情報を扱う海外メディア「ゲームズビッズ」は「ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が、キエフでの会議中に国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長に、冬季五輪の入札を開始するための公式協議を開始すると語った」と報じた。

同国の大統領府も声明で「IOCとの対話段階に入り、できるだけ早くローザンヌのIOC本部に代表団を派遣する」と正式に立候補の手続きに入ると発表した。ゼレンスキー大統領は「私たちの夢が実現することを達成できると信じている」と招致に強い意欲を見せているという。

冬季五輪は来年2月に北京で開催された後は、26年にイタリアのミラノとコルティナダンペッツォで共催されることが決まっている。その次の30年大会を巡っては候補地が乱立しており、日本の札幌のほか、スペインのピレネー・バルセロナ、米国のソルトレイクシティ、カナダのバンクーバーなどが立候補を表明している。

札幌の招致に関しては東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長が「私としてはなんとか実現できればと思っている」と並々ならぬ意欲を見せるなど政府もバックアップする方針で、今後の動向に注目が集まる。

© 株式会社東京スポーツ新聞社