【新型コロナ】神奈川で2人死亡529人感染 横浜市立中と学習塾で大規模検査

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県内で13日、新たに2人の死亡と、10歳未満~90代の男女529人の感染が確認された。うち288人の感染経路が不明。県内の1日当たりの新規感染者数が600人を下回ったのは、7月26日(539人)以来49日ぶり。

 横浜市は、100歳代の女性が死亡したと発表した。基礎疾患を治療するため入院予定だった病院の検査で8月16日に陽性と判明。入所していた特別養護老人ホームで療養していたが、病状が悪化し、19日に病院に搬送され、死亡した。

 県は、県内在住の80代男性の死亡を発表。17日にせきの症状があり、陽性と判明。基礎疾患があり入院判断スコアは入院相当だったが、病床逼迫(ひっぱく)による災害時対応のため自宅療養となった。同23日に症状が悪化、入院していたが9月10日に新型コロナによる肺炎で亡くなった。

 横浜市内では、市立中学校で生徒10人の感染が判明し、市は新たなクラスター(感染者集団)と認定した。10人は同じ学年で複数のクラスにまたがっているため、同じ学年の生徒と教職員計約350人の検査を行っている。感染した生徒10人全員が通っていた学習塾の生徒や講師計約100人の検査も実施している。

 さらに市は生徒7人、職員1人の感染が判明した市内の私立高校運動部と、利用者ら6人の感染が分かった通所介護施設も新たなクラスターと認定した。

 県は、50代男性の陽性が判明し、感染者が9人となった小田原保健福祉事務所管内の製造業工場を新たなクラスターと認定した。

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 在日米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)は13日、基地関係者2人の感染を新たに確認したと発表した。

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