桑田佳祐新曲 ビートたけしの青春描く「浅草キッド」の主題歌に 監督・劇団ひとりが熱烈オファー

12月9日よりNetflixにて配信される、柳楽優弥が若かりし頃のビートたけしを、大泉洋が師匠の深見千三郎を演じる映画「浅草キッド」の主題歌が、桑田佳祐の新曲「Soulコブラツイスト~魂の悶絶」に決まった。公開されたティザー予告でも使用されている。

劇団ひとり監督からの熱烈なオファーを受けた桑田は、完成前の映像を鑑賞。深見とタケシの2人の精神性や時代背景などと、手掛けていた楽曲との不思議な近似性に「楽曲の世界観がより深まったように感じた」と共鳴し、楽曲提供が実現したという。エネルギッシュでアップテンポな曲調に、「命がけで今日も生きてるんだよ 心は土砂降り雨の中」の歌詞が、挫折を繰り返しながらも人生を懸けて芸人を目指すタケシの姿と重なる楽曲となっている。

「Soulコブラツイスト~魂の悶絶」も使用されているティザー予告は、タケシが深見に「(芸は)何が出来る?」と聞かれ、「ジャズが好きです!」、「やれるのか?」、「いや、聞くだけ」、「聞いてどうすんだバカヤロー!」と突っ込まれるテンポの良いやりとりから始まる。そして、浅草フランス座のエレベーターボーイをしていたが、深見のコントに惚れ込み、人生をかけて芸人をやっていこうと決意し、弟子入りを志願したタケシの姿が映し出される。

タケシと深見のほか、歌手を目指していた踊り子・千春(門脇麦)に「その青春真っ只中みたいな顔、恥ずかしくないの?」と茶化されるシーンや、頑固で口うるさい深見を支える妻・麻里(鈴木保奈美)から「あの男と四六時中一緒にいんのよ私、どう思う?」とグチのようなノロケ話を聞かされても、嬉しそうに「師匠を尊敬します!」と答える場面など、夢に向かって走るタケシの姿が捉えられている。さらに、コントでホステスを演じるために過剰な厚化粧を施したタケシに向かって深見は、「バカヤロー!芸人なら芸で笑いを取れ!笑われるんじゃねぇぞ、笑わせるんだよ」と一喝するシーンなどが切り取られている。

あわせて公開されたティザーアートのレイアウトは、目を引くイエローをバックに深見とタケシがたたずむ、シンプルだが目を引くもの。さらに、一度折ったような跡がレトロな雰囲気をかもし出すデザインとなっている。

「浅草キッド」は、昭和40年代の浅草を舞台に、深見千三郎に弟子入りしたタケシを描いた作品。師匠・深見との日々、個性と才能にあふれる仲間たちとの出会い、そして芸人・ビートたけしが誕生するまでが描かれる。。ビートたけしの原作の基に、ビートたけしを敬愛してやまない劇団ひとりが監督と脚本を担当。劇団ひとりとは2度目のタッグとなる大泉洋が深見千三郎を、柳楽優弥がビートたけしを演じている。

主題歌についての大泉洋、柳楽優弥、劇団ひとり監督のコメントは以下の通り。

【コメント】

■大泉洋
この作品のために作られた曲ではないのに、何故この歌はここまでこの作品にハマるのでしょう。いや、ハマるというよりも、この歌は『浅草キッド』そのものを歌っている気さえします。
タケシと師匠深見千三郎の切ないストーリーを最後に笑い飛ばすかのように流れる、明るくて、どこか懐かしいメロディがこの作品をとても前向きな、また違う次元に連れて行ってくれる気がしました。
「幸せになれるワケはないのに、何故イケナイ人を愛しちゃうんだろう?」という歌詞が見事にこの作品を言い表しているのには流石の一言です。

■柳楽優弥
今日までに本編を3回観ましたが、3回ともエンディングまで観るくらい『とても好きな曲がまたひとつ増えた!』と感じています。『浅草キッド』の世界観にとても合っていて、高揚感が高まり元気をもらえる曲です。
Netflixはエンドロールで次の作品をオススメしたがりますが、ぜひエンドロールも楽しんでください。

■劇団ひとり監督
最後に凸と凹がピタリと合わさるような爽快感です。素晴らしい主題歌をありがとうございました。本作の色々な想いを一つにまとめて頂きました。

【作品情報】
浅草キッド
2021年12月9日(木)よりNetflixにて全世界独占配信

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