錦帯橋鵜飼い、コロナ禍で客数最低水準 大雨で13日連続運航取りやめも

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新型コロナや大雨の影響を受けた錦川の観光鵜飼い=7月1日(撮影・山下悟史)

 岩国市の錦帯橋たもとの錦川で開かれる観光鵜飼(うか)いが、今季の営業を終えた。昨年に続き新型コロナウイルスの影響を受け、乗船客数は1480人。市と市観光協会が運航を始めた2014年以降で過去最低だった昨年より13人増えたが、8月の大雨も響いた。

 例年6月1日にスタートするが、今季は、約3週間遅れた昨年より、さらに約1週間遅れの7月1日に始まった。大雨による錦川の増水で、お盆期間を含んだ8月12〜24日の13日連続で運航を取りやめるなど、期間72日のうち運航日数は46日にとどまった。

 今季は新型コロナの感染防止策として、アクリル板を設置するなどし、乗船定員も5〜7割に制限。同協会の光広雅治会長は「8月中旬に運航できなかったのは痛かったが、感染対策を徹底し、山口県内のお客さんにも地元の伝統文化を楽しんでいただけた」と受け止めている。

 最終日の10日は、遊覧船6隻に12組46人が乗り込み、過ぎゆく夏を惜しんだ。長門市から家族5人で訪れた会社員酒井藍さん(31)は「久しぶりの家族旅行。錦帯橋を背に、かがり火の下、鵜を巧みに操る伝統の漁法は壮観だった」と喜んでいた。

 同協会は秋の行楽シーズンに向け、一帯の景観を鑑賞する貸し切りの「もみじ舟」(中学生以上1200円、小学生600円)と、土日祝日のミニ遊覧(中学生以上500円、小学生300円)を9月と11月に運航する。同協会鵜飼事務所Tel0827(28)2877。(有岡英俊)