【スピードスケート】高木菜那 妹・美帆とは「姉妹であるけどライバルでもある」

「姉妹愛」についても語った高木菜那(アフロ/JSF)

スピードスケート平昌五輪金メダルの高木菜那(29=日本電産サンキョー)が14日、来年2月の北京五輪への心境を語った。

現在、長野・菅平で合宿中。勝負のシーズンへ向けて「昨シーズンとは違う手応え、フィーリングが更新されている実感がある。いいスタートが切れています」と充実ぶりを口にした。

一足先に行われた東京五輪では「全部のスポーツから刺激を受けた」と言いつつも、「強いて言うなら」として男子マラソンで6位入賞を果たした大迫傑(ナイキ)を挙げた。レース後、涙ながらに「100点満点の頑張りができた」と話した大迫について「一番刺激をもらって印象的だった」と明かした。

「レースの最後に自分の走りが100点だったと聞いて、私も最高の舞台で100点の滑りをしたいと思った。積み重ねや努力、それを全部一つのレースに出せたのはアスリートとしてすごいと感じました」

また、東京五輪では柔道の阿部兄妹(兄・一二三、妹・詩)、レスリングの川井姉妹(姉・梨紗子、妹・友香子)が〝ダブル金メダル〟を獲得。自身も北京五輪で妹の美帆とともにメダル獲得を狙う。とはいえ、高木は「私たち姉妹はちょっと違う」と言い、こんな胸の内を明かす。

「やっぱり同じ種目で戦うので、姉妹であるけどライバルでもある。一人が残っても、一人が落ちることもある。私たちは、どっちかが落ちても自分はいこうと思うのが普通なので」

戦う相手であると同時に、同じチームメイト。この微妙な関係を「姉妹というよりは仲間。一人の高木美帆という選手を信頼している。そんな姉妹愛があるわけじゃないので(笑い)」と独自の表現で姉妹躍進を誓った。

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