【秋場所】大関カド番の貴景勝は3連敗「一生懸命やって負けたのなら弱いだけ」

逸ノ城に豪快に投げられた貴景勝

大相撲秋場所3日目(14日、東京・両国国技館)、大関カド番の貴景勝(25=常盤山)が小結逸ノ城(湊)に上手投げで敗れ、初日から3連敗を喫した。

立ち合いは不安視されている首の負傷の影響からか、もろ手突きを選択。途中、相手を土俵際まで押し込んで意地を見せたが最後は豪快に投げられた。

取組後は「しっかりまわしを取られないように、下がらないようにした。一生懸命やって負けたのなら弱いだけ。なかなか簡単にはいかない」と結果が出ない現状に悔しさを吐き出した。伊勢ヶ浜審判部長(元横綱旭富士)は「立ち合いの圧力がない。前さばきも遅い。自分の相撲が取り切れていない」と指摘。首の負傷の影響にも「出ている以上は精いっぱい、いかないといけない」と奮起を促した。

2019年秋場所以来、2度目の関脇転落が現実味を帯びる中、それでも本人は「今日もしっかり準備した。明日もまた準備するだけ」と必死に前を向く。ここから大関陥落の〝カウントダウン〟を止めることができるのか。

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