中谷潤人がWBO初防衛成功から帰国 年内のV2戦へ…自主隔離期間も体動かす!?

帰国した中谷潤人(М・Tジム提供)

ボクシングのWBO世界フライ級王者で初防衛に成功した中谷潤人(23=M・T)が14日、米国から羽田空港に帰国した。隔離先のホテル移動後にはオンラインで取材に応じ、年内のV2戦を熱望。また、マッチメークを見据えて自主隔離期間に体を動かす考えも明かした。

中谷は10日(日本時間11日)に米アリゾナ州トゥーソンで行われたタイトルマッチで同級1位のアンヘル・アコスタ(プエルトリコ)から4ラウンドTKO勝利を収めた。試合を振り返り「結果としてはよかった」としつつも、接近戦で右アッパーをもらう場面もあり「見栄え、タイミングがよくなかった。特に効いたという感じはなかったんですけど、そこは反省」と自己評価。右のガードを修正点とし「意識して上げることができたが、まだおろそかになってしまうのでしっかり直したい」と語った。

試合翌日にはロサンゼルスに移動。トレーナーのルディ・エルナンデス氏の自宅で2泊し、その間は食事やビーチでリフレッシュした。また、同氏からは「ボディをもう少し低い位置で打てるとダメージを与えられた」との助言を受けたという。

そんな中、中谷は早くも次戦に照準を合わせている。開催時期は年内を希望しており「やらせてもらえるんだったら、すごくいいスパン」と意欲満々だ。

一方、関係者は帝拳プロモーションの本田明彦会長と相談していることを明かし「本人の希望は年内ということですので、話を進めていきたいと思います」と説明。具体的な話には至っていないものの、実現に向けては前向きだという。

中谷はWBC王者の不リオ・セサール・マルティネス(メキシコ)との統一戦を熱望しているが、異なる相手でも試合を想定して準備に入るつもりだ。3日間のホテルでの隔離生活は完全休養となるが、2週間の自宅での自主隔離期間に「あまり長く休む体のダメージでもないので、動きたくなってくると思う。そうなったらちょっとずつ動きたいと思います」。

V2戦に向けて気合十分の王者。希望通り年内に開催できるか。

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