本田圭佑 「まだまだプレーできる」 新天地決定も…オファー皆無の5大リーグに“恨み節”

本田圭佑(東スポWeb)

所属先が決まっていなかった元日本代表MF本田圭佑(35)が、リトアニア1部スードゥヴァへの入団を発表した。本田は14日に自身のユーチューブチャンネルでライブ配信し、その後に現地で入団会見も行った。今後はプレー経験国数の世界一を目標に掲げる一方で、複雑な胸中ものぞかせた。

注目を集めた本田の新天地は驚きの国だった。リトアニアは国際サッカー連盟(FIFA)ランキングで134位。昨季所属したアゼルバイジャンの112位よりも低く、サッカー界では〝弱小国〟の位置づけだ。

それでも本田は「オファーをいただいてここに来ることを決めた。決めるまではそんなに時間がかからなかった。年俸は言えないけど、なんとか生活やっていけるお金。みなさんが思っている以上に安いかも」と待遇面を度外視してまで即決したことを明かした。

その理由は、今後の目標にも関係している。「(東京)五輪も選ばれなくて(現役を)辞めようという選択肢もあった。でも、悪あがきしたい」と葛藤を明かしながら「自分なりの世界一を目指したいと思った。世界の1部リーグでプレーした数、かつ(その国で)ゴールを決めた数の世界一になる。僕にしかできないことがある。すべての国でゴールを取ってきている僕にとって、新たな挑戦になる」。

今後はより多くの国でプレーして〝世界記録〟を目指すことをモチベーションにするというのだ。そのために短い契約期間にこだわり、シーズンが残り10試合のリトアニアを選択。さらに今後は未開拓のアフリカ大陸でのプレーも「考えている」と世界各地をさすらう覚悟を見せた。

一方で、欧州トップレベルの舞台への未練も…。5大リーグからのオファーについて「ないですね、最近。(オファーを)出せよと思っている。まだまだプレーできる」とアピールすることも忘れなかった。

かつての日本のエースは、これからどんな道を歩んでいくのだろうか。

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