中日「今中&山本昌」の域! セ優勝争いのカギ握る…大野雄&柳 “恐怖の週末”コンビ

中日・大野雄(左)と柳(東スポWeb)

セ・リーグ3強のV争いで大きな鍵を握りそうなのが絶好調・中日の存在だ。14日の広島戦(バンテリン)も10―1で圧勝し、今季初の5連勝。与田監督も「これまでずっと策を練ってきてやっと形になってきた。選手たちもスコアラー、コーチたちと粘り強く、しつこく、今やられても次はやっつけようと! それがやっといい形になってきた」と確かな手応えを感じている。

特に3強にとってやっかいなのが、大野雄大投手(32)&柳裕也投手(27)との対戦だ。大野雄は現在3連勝中、柳は勝利数(2位)、防御率(1位)、奪三振(1位)と投手3冠が視野に入っている。ドラゴンズ史上最強のダブルエースと呼ばれた今中&山本昌の現役時代を知る早川実元投手コーチは「大野雄と柳は今中、山本昌に匹敵するぐらいになってきた」と〝令和のダブルエース〟を絶賛する。

その上で「上のチームは(この2人と対戦するのは)嫌だと思いますよ」とVの行方を左右する存在になると見ている。後半戦に入ってから大野雄は巨人から2勝、柳は巨人と阪神からそれぞれ1勝ずつ挙げているだけに、上位3チームとしては、できることならこの2人との対戦は避けたいところだろう。

中日の現在のローテーションでは大野雄が金曜日、柳が土曜日の登板となっており、これは今後も続いていくと見られている。他球団にとってはまさに恐怖の週末となるわけだが、この後のスケジュールで中日が金曜と土曜に上位3チームと対戦するのは阪神4試合、ヤクルト3試合、巨人0試合となっている。今週の金、土曜日は敵地での阪神戦。首位・タイガース相手に大野雄と柳がどんな投球を見せるか、注目だ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社