日テレ「脱ステロイド」でまた謝罪! 生かされなかった4か月前の〝ニノさん事件〟

謝罪した日本テレビ(東スポWeb)

4か月前の教訓は生かされなかった――。

タレントの笑福亭鶴瓶と元SMAPの中居正広がMCを務める日本テレビ系「ザ!世界仰天ニュース」番組公式サイトは14日、患者の判断でステロイド薬の使用を急に中止する「脱ステロイド治療」を紹介し、批判された問題について謝罪声明を発表。脱ステロイドは「絶対にやめてください」と呼びかけた。

7日の放送では、肌荒れを克服した20代女性の体験談を紹介。「ステロイド薬の使いすぎにより体内でステロイドが作られなくなった」「再び体内で作られるようにするには、ステロイド薬を絶つしかない」などと言及していた。

だが、日本皮膚科学会などは連名で14日、「あたかも疾患が治るかのごとき期待を抱かせる内容であった」などと批判し、日テレに厳重抗議したと発表。これを受け、同番組公式サイトはステロイド薬について「有効性と安全性が科学的に立証されている薬」と釈明し、謝罪した。

日テレでは他番組でも、肌の安全性への配慮に欠けた問題があった。

5月に放送された嵐・二宮和也のバラエティー番組「ニノさん」は、高熱で溶かした接着剤を使い、メークして〝映え写真〟を撮るのが女子高生の間で流行していると紹介。だが、接着剤を冷やすことや肌かぶれに注意することが十分にアナウンスされず、SNSで疑問視された。このため、日テレは放送後に慌てて注意喚起した。

他局民放関係者は「4か月前に肌をテーマにした番組制作でトラブルがあったばかりで、別番組といえど、繰り返された形です。学習能力がないと言われても仕方ないでしょう」と手厳しい。

健康に関する情報発信は生死にかかわるケースもあるだけに、気を付ける必要がありそうだ。

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