ロッテ・鳥谷敬、二軍落ちに続く “試練”…「詐欺被害40億円」問題企業の社長と “ずぶずぶ写真” が流出

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「大西会長へ」と宛名が入った自身のサイン入りユニホームを手渡す鳥谷

「ペアルックにくわえ、サイン入りユニホームを渡したり、ただ居合わせて写真を撮ったわけではないと感じました」

こう語るのは、8月31日に破産を申し立てて経営破綻した「X社」の債権者である事業会社の社長だ。そして彼は、一昨年まで阪神タイガースでプレーしていた千葉ロッテマリーンズの鳥谷敬(40)と並んで写真に納まるX社社長・大西氏(仮名)を指差し、こう話す。

「契約を持ち掛けられた際、大西氏に『鳥谷との会食に同行しないか?』と誘われました。SNSに何枚も写真が並んでいましたし、それを見て信頼してしまったんです」

X社の関係者はこう話す。

「大西氏は熱狂的な阪神ファンで、X社がある福岡で試合があれば、ほぼ毎回、鳥谷選手と会食し、夜の街にも連れ歩くなど “タニマチ” ぶりを見せつけていたのです。

倒産前のX社は熟成肉を売りにしたステーキ店も経営していて、そこによく鳥谷選手を連れてきていました。また、そのお店は福岡ソフトバンクホークスの選手も常連で、X社の幹部と交流を深めていました」

そんなX社の経営破綻だが、きな臭い背景があるという。

「X社は東京にあるY社の “資金調達部隊” でした。そして、そのY社の250億円近い年間売り上げのほとんどが、実態のない不透明な取引によるものだったことが、今年6月に発覚していたのです。このことでY社は倒産し、連鎖してX社も倒産しました」(信用調査機関調査員)

X社の債権者の一人が大西氏の勧誘の手口を明かす。

「Y社は年間700億円以上のリチウム電池の取引をNEXCO西日本とおこなっており、Y社が納入するリチウム電池の一部について、その購入資金を手配しているのがX社だという話でした。

そして、『電池1台が110万円で、5台分の購入資金として550万円をX社に融資してくれれば、60日後に3%の利子を加えてお戻しします』と持ち掛けられたんです。でも、リチウム電池の取引自体が嘘でした」

本誌がNEXCO西日本にY社との取引について尋ねると「2012~2013年に3000万円の取引があっただけで、それもおもにLED照明に関してです。リチウム電池を取引したことはありません」と、回答した。

「10億円以上出資した企業もあり、現状の被害額は約40億円。今後も増える可能性が高いです」(前出・調査員)

また、X社はY社の不透明取引が明らかになった6月以降も資金を集めていたという。本誌が大西氏に「詐欺ではないのか」とただすとこう話した。

「Y社の社長がNEXCOへ挨拶に行った際も同行した。取引実態があると信用していたんだ。私も被害者だよ」

債権者たちの代理人を務める堀繁造弁護士はこう話す。

「大西氏は債権者にも『自分は被害者だ』と弁明しているようですが、そもそも大西氏は、集めた資金の一部を手数料として手元に入れていたんです。Y社の社長とも長いつき合いのようなので、架空取引についても十分に知りうる立場です。詐欺罪の成立要件を構成していると考え、刑事告訴するつもりです」

鳥谷が所属するロッテと、多数の選手がX社幹部たちと交流があったソフトバンクにも、大西氏やX社幹部との関係について尋ねたが、いずれも「お会いしたことがあるのは事実ですが、事業のことなどを知りうる関係ではありません」といった回答だった。

2019年には阪神から戦力外通告を受けた鳥谷。「新型コロナ感染を除くと今季、プロ入り初の二軍落ちを経験。年齢的に引退危機と言っても過言ではない」(スポーツ紙記者)という現状。この “デッドボール” がさらに足を引っ張らなければいいが……。

(週刊FLASH 2021年9月28日・10月5日号)