若手芸人のホラー映画出演が急増している。
お笑いコンビ「東京ホテイソン」(ショーゴ=27、たける=26)が14日、都内で映画「劇場版ほんとうにあった怖い話~事故物件芸人3~」(天野裕充監督)の舞台あいさつに登場した。
同作は東京ホテイソンとお笑いコンビ「蛙亭」「ザ・マミィ」の3組が主演するシリーズ作品の第3弾。〝怖くて笑える新感覚ホラー〟がキャッチフレーズで、お笑い芸人が遭遇した数々の恐怖体験から、厳選した逸話を再現ドラマ化した。
ショーゴは「大変だったのがたけるとの会話シーン。プライベートではしゃべらないんです。でも一発OKでしたよ」と言うと、たけるは「プライベートで会話ないって、イヤなコンビじゃねえかよ!」とツッコんだ。
東京ホテイソンは、昨年のM―1グランプリファイナリストで人気急上昇中。同じく出演する蛙亭やザ・マミィも若者に人気だが、第1&2弾には「ニューヨーク」「トム・ブラウン」「かが屋」「おいでやすこが」ら売り出し中の芸人が起用されてきた。
このように〝若手芸人×ホラー映画〟が増えた理由について、映画関係者は「まず〝事故物件住みます芸人〟の松原タニシがホラー界でブレークしたことがきっかけでしょうね。ホラーとお笑いには親和性がある。『恐怖のあまりに笑ってしまう』こともありますから」と指摘する。
さらに、両者の客層も共通点があるという。
「ホラー映画のお客さんは若い女性層が中心で、人気アイドルを主役に据えることが定番化しています。人気の若手芸人のファンも若い女性ファンが多い。客層にマッチするんですよ」(前同)
芸達者の割にギャラも安く抑えられることもあり、コスト面でのメリットもばかにならない。トレンドは今後も続きそうだ。