【14日】長崎県内9市町33人コロナ感染 佐世保、抗体カクテル療法開始

14日発表の市町別感染者数(左)、新型コロナウイルス感染者の入院状況(13日午後7時現在)

 長崎県などは14日、県内7市2町で新たに計33人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。県は、佐世保市内の宿泊療養施設内で、重症化を防ぐ効果がある抗体カクテル療法の治療を始めたと明らかにした。
 諫早市は市立保育所の30代女性保育士の感染が確認されたと発表した。県内陽性者の濃厚接触者として検査し判明。同じ職場の濃厚接触者ら9人が検査を受ける。保育所は園内を消毒し業務を続けている。
 長崎市の新規10人のうち7人は県内の陽性者と接触があった。14日までに市立小の関係者1人が感染、関係する1学級を同日閉鎖し接触者ら40人弱を検査している。
 佐世保市では13日に公表した感染者の同居家族2人が陽性と判明。うち1人は米海軍佐世保基地に勤務する50代男性で、同基地従業員の感染者は累計16人となった。
 五島市では年代性別職業非公表の1人が感染し、その濃厚接触者ら計2人も陽性に。諫早市内のかかりつけ医を受診した福岡県在住の60代無職男性の感染も分かった。
 抗体カクテル療法は、佐世保市の宿泊療養施設内に新設した有床診療所で9床を確保し、13日から22日まで運用する予定。14日に軽症者1人を治療した。長崎市の宿泊療養施設の有床診療所では、8月下旬から9月9日まで16人を治療したが、感染者減少に伴い現在は運用を休止している。


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