東京・杉並区長が宣言中に群馬へ 飲酒を伴う会合「公務だった」

東京・杉並区の田中区長が、緊急事態宣言が出されている中、公用車で群馬県のゴルフ場に行き区内の経済団体との会合に参加していたことが明らかになりました。区長の発言が注目されましたが、一切口を開きませんでした。

9月14日行われた杉並区議会の一般質問で、山田耕平区議からの質問に答える形で明らかになりました。区によりますと田中区長は、7月14日に公用車を使い群馬県のゴルフ場で行われた、東京商工会議所杉並支部の幹部会議に参加しました。その後、午後7時まで酒類を伴う会食をし、ゴルフはせずに翌日東京都内に戻りました。この2日間は都内に緊急事態宣言が出されていて、都道府県をまたぐ移動の自粛が求められている中で、この行動について区側は「公務であり、不要不急には当たらない」と正当性を強調しました。杉並区・白垣学総務部長は、「今後の区の産業振興政策の動向のほか、区内の新型コロナ感染症のワクチン接種の状況とコロナ後の区政運営について意見交換をおこなった。その内容に照らし、不要不急には当たらないと判断し、オンラインでは参加者の真意が伝わらないこともあるため感染防止対策を徹底したうえで直接参加した」と話しました。また、飲酒については、一部報道からの取材に対し田中区長が「覚えていない」と答えていましたが、当時群馬県は、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発令されていなかったことから、「区長もたしなむ程度にはお付き合いをした」と酒を飲んだことを認めました。

また、きょうの区議会では田中区長の発言が注目されましたが、一度も答弁に立ちませんでした。「区長自ら説明してもらえませんか?」という記者の質問に対し田中区長は、記者の質問に答えることなく議場を後にしました。

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