山口氏の警察庁長官人事に安倍菅腐敗象徴人事

 元文部科学事務次官の前川喜平氏が14日、警察庁長官に中村格次長を昇格させ就任させる人事(22日付け)に「安倍・菅政権の腐敗を象徴する人事だ」とツイッターで懸念した。

 なぜか? その理由に関して前川氏は「伊藤詩織さんに性的暴行を加えた山口敬之は安倍晋三首相のお友達だった。警視庁刑事部長だった中村格は、官邸からの指示を受けて、山口の逮捕を中止するよう命令した。中村は菅義偉官房長官の秘書官だった」(原文のまま)と背景を記した。

 加藤勝信官房長官は「警察行政での様々な実績を踏まえて任命を閣議決定で承認した」などと語った。ネット上では「ご褒美人事」「ひどすぎる」「安倍晋三と懇意な山口敬之のレイプを揉み消した中村格が警察庁長官、うーん、この日本は本当に大丈夫なんでしょうか」との書き込みもある。

 伊藤詩織さんへの暴行容疑では準強姦罪容疑で東京地検は調べたが2016年に不起訴処分、翌年、検察審査会も不起訴相当と議決。このため民事法廷での審理で事実関係を求め、伊藤氏は精神的苦痛を受けたとして損害賠償請求を起こし、東京地裁は訴えを認めて2019年12月8日、山口氏に330万円の賠償命令を出した。一方、同時審理していた山口氏の反訴に関しては「名誉棄損に当たらない」と請求を棄却した。これを不服として山口氏は東京高裁に控訴。裁判は続いており判決は年内には出されるもよう。(編集担当:森高龍二)

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