白石恭子が小椋佳〝名曲〟とともに女優デビュー! カラオケぶっ通し6時間で「のどメンテ」

女優デビューを果たす白石恭子(東スポWeb)

シンガーソングライター・小椋佳のカバー曲「少しは私に愛を下さい」を15日に発売した歌手・白石恭子がインタビューに応じた。同曲は、太宰治「斜陽」執筆75周年記念映画「鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽」(安藤政信&宮本茉由ダブル主演、来秋公開)のオープニングテーマ。なんと白石は同作で娼婦役として〝女優デビュー〟も果たすという。曲への思い、そして歌手人生の大きな節目を迎える現在の心境とは――。

――小椋さんが1974年にリリースしたヒット曲をカバーする

白石 こんなすばらしい作品を歌わせていただくなんて、夢じゃないだろうか、と。とても光栄です。

――原曲との違い

白石 今回、7人編成のオーケストラアレンジでカバーさせていただきました。幻想的でドラマチックな演奏になっていて、原曲とは異なる世界に仕上がっています。

――歌い方も工夫した

白石 レコーディングに映画「斜陽」の近藤明男監督から「感情表現を抑えて語るような感じで」とご指示がありまして、そう心がけましたね。

――映画のオープニング曲に決まった心境は

白石 楽曲もすばらしいですし、感動で涙が出ました。ダブル主演の宮本さん、安藤さんをはじめキャスティングもすごく合っていると思います。実は私も出演することになりまして…。

――女優デビュー!?

白石 そういうことになります。演技の経験はゼロなんですけど(笑い)。

――役は

白石 娼婦でして…。

――オープニングを歌う歌手が娼婦役とはぶっ飛んでますね

白石 一応セリフもあるらしいです。来年3月にクランクインなので、それまでレッスンもするつもりです。おそれ多くて…ご迷惑をおかけしないようにします!

――もともと歌手を目指していた

白石 幼いころから歌うことが大好きでした。大学卒業していったん会社勤めするんですが、どうしても歌手の道を諦めきれませんでした。高校、大学ではよく人前で歌ってましたからね。

――どんなジャンルを

白石 今は歌謡曲中心ですが、ジャズからポップス、R&Bまで何でもござれです。米ジャズシンガーのエラ・フィッツジェラルドは今でも大リスペクト。ライブでは歌謡曲以外も歌いますよ。

――いろいろなジャンルを歌われて、よくノドが持つ

白石 すごく強いらしくて、一度もつぶれたことがないんですよ。ケアも乾燥を防ぐことと、睡眠時間6時間取ることぐらい。ただ、コロナでノドの状態を保つのが大変です。

――歌う機会が激減しているから

白石 はい。歌手は歌わないとノドの筋肉が衰えてしまいますからね。なので、1人カラオケするときは、6時間ぐらいぶっ通しで歌っています(笑い)。

――今回女優デビューすることが歌手活動にどう影響する

白石 やはり表現者としての幅が広がると思います。よい循環になれば。

――最後に意気込みを

白石 身に余る光栄なお話をいただいて、死ぬ気で頑張るしかありません。応援よろしくお願いします!

☆しらいし・きょうこ 12月10日生まれ。千葉県出身。大学卒業後、OLを経て歌手活動をスタート。歌謡曲を中心に、ジャズ、ポップス、R&Bまで幅広いジャンルの楽曲を歌いこなす。2016年6月に「雨の言葉」でデビュー。同年「日本知的障害者選手権水泳競技大会」で国家独唱を務めたほか、テレビ、ラジオなど多数出演。趣味はシュノーケリング。

© 株式会社東京スポーツ新聞社