中谷美紀総理、石田ゆり子都知事・・・ 高市氏に“先駆け”テレビ、映画界は女性政治家祭り

タオルを掲げる高市氏(東スポWeb)

リアル世界に先がけて来週、スクリーンに「日本初の女性総理」が登場する!?

高市早苗前総務相が14日、国会内で自民党総裁選(17日告示、29日投開票)の立候補に向けた決起集会に参加した。フォトセッションで高々とタオルを掲げた高市氏を見た報道陣から「アントニオ猪木氏の“闘魂タオル”みたいだ」との声が上がるほどの意気込みだ。

高市氏が当選すれば初の女性総理誕生となるが、このところ映画、ドラマで「首相」「都知事」役の女優陣が目につき、“女性政治家祭り”の様相を呈している。

23日公開の映画「総理の夫」は、中谷美紀演じる日本初の女性首相と、突然「ファースト・ジェントルマン」になってしまったその夫らを描いた作品。原田マハ氏の同名小説が原作で、ネット上では「総裁選とリンクしている感じ」「現実になったら面白い」などと評判になっている。

くしくも、放送中のテレビ朝日系ドラマ「漂着者」では、首相の事故死を受けて「総理大臣臨時代理」の女性外相(峯村リエ)が登場。12日に終わったTBS系「TOKYO MER」は、都知事(石田ゆり子)と厚労相(渡辺真起子)らの対立構図が物語の底層をなした。小池百合子氏が女性初の都政トップである反映か、昨秋の「七人の秘書」(テレ朝系)でも都知事役は女性(萬田久子)が務めた。

同じく昨秋の同局「24 JAPAN」は、日本初の女性総理の座が目前に迫る野党党首(仲間由紀恵)が命を狙われるという設定でドラマが進んだ。同年夏の人気作「半沢直樹」(TBS系)では、国交相役・江口のりこの白服装が立憲民主党の蓮舫氏を連想させると話題に。前出の渡辺は同時期の「アンサング・シンデレラ」(フジテレビ系)で、やはり現実を想起させるパワハラ疑惑の国会議員を演じた。

女性宰相を演じる中谷は、「総理の夫」を配給する東映のサイトで「世界各国にて女性首相が誕生する一方で、この日本で女性総理が誕生する日が訪れるのは、はるか遠い未来のようにも思えます」とコメント。高市氏の当落は別として、劇中では女性が次々と権力の座に就いている。

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