石垣のゴルフ場開発、反対署名活動を開始 自然保護訴える市民ら

 【石垣】ユニマットプレシャス(東京)が計画する石垣島・前勢岳(まえせだけ)北側のゴルフ場を含むリゾート開発について、市民団体「アンパルの自然を守る会」は14日、石垣市内で記者会見し、計画に反対する署名活動を開始したと発表した。期間は30日までで、島内外から1万筆以上の署名を集めることを目指している。

 事業計画では、地下水の使用なども含めた開発が示されている。同会は会見で、前勢岳北側一帯は「島の中でも特に多様な里山環境が極めて良好に維持されてきた地域だ」と指摘。開発計画には森林伐採や赤土汚染、地下水の枯渇や光害などの問題があるとし、市、県、事業者に計画の取り下げや事業断念を求めていくという。同会の島村賢正共同代表は「1万筆の署名を集める意気込みでやっていきたい」と語った。

 署名は市登野城660の2の署名活動事務所などで受け付けている。本島や宮古島など島外に住んでいる人は、同会に連絡すれば署名用紙を配布する。問い合わせは島村共同代表(電話)090(2505)6671まで。また同会はオンラインでの署名集めも準備中で、近日中に公開する予定。

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