生理用品を恩納村に託す 女性有志の会が「生理の貧困」救済へ

 【恩納】宅建業協会女性会員有志の会―まごころボランティア会の又吉悦子部長らが10日、恩納村役場を訪れ、経済的に苦しい家庭の生徒らの「生理の貧困」救済のため生理用品を託した。長浜善巳村長と當山欽也教育長に手渡した。

 女性会員有志の会が中心となり、不動産業関連や諸団体の賛同を得て資金を募った。新型コロナウイルスの影響で、生理用品を買えない生徒らに、少しでも安心して生活できるようにと、7月と9月に市町村を通じ、小中学校に生理用品を配布している。

 又吉部長は「父子家庭などでは生理用品を自分で買えない子もいて、不登校になる場合もあるという。安心安全に暮らせるような教育も必要だ」と伝えた。別の会員からは「早急な解決が望まれる」「デリケートな問題でもあり、配布にも十分な配慮を」との意見も出た。

 長浜村長は「村でもジェンダーの平等などSDGs(持続可能な開発目標)に取り組んでいる。貧困や父子家庭、母子家庭などの状況に対応する必要がある」と答えた。當山教育長は「学校とよく相談してスムーズに手に渡るようにしたい」と話した。

 (小山猛三郎通信員)

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