【猫が地域と高齢者を救う】地域活性を目指す岐阜飛騨市「猫プロジェクト」とは

人生100年時代は若々しい高齢者が増える一方で少子高齢化が進み、高齢者の孤立やそれが引き起こす孤独死が問題となっています。さらに拍車をかけるように、コロナ禍では外出自粛によって人との交流ができにくい状況。そんな中、人と会えないストレスを緩和する暮らしとしてペット共生が再度注目が集まっています。「心の拠り所が欲しい」「癒されたい」と思う高齢者にとってペットは力になる存在。イキイキと生きる秘訣としてペット共生が勧められています。

そんなペット・動物の力を取り組れたプロジェクトが岐阜飛騨市で始まるようです。岐阜飛騨市は民間企業と協力して、猫ビジネスで地域が抱える問題を解決を目指すとのこと。それが、猫助けプロジェクト「SAVE THE CAT HIDA」です。

岐阜飛騨市×猫ビジネスで地域課題を解決!

保護猫カフェ「ネコリパブリック」や保護猫のためのブランド「NECOREPA/」を運営する(株)ネコリパブリックは、9月1日より岐阜県飛騨市の協力のもと「SAVE THE CAT HIDA」を始動しました。猫を通したビジネスで過疎化や高齢化問題、空き家・空き土地問題といった飛騨市内の地域課題を解決し、猫の殺処分ゼロを目指すソーシャルプロジェクトです。

同プロジェクトは「飛騨市ふるさと納税活用ソーシャルビジネス支援事業」を活用したもの。飛騨市のふるさと納税のプラットフォームを開放し、事業費の資金調達をふるさと納税を使って行うことができます。ユーザーはふるさと納税で好みの返礼品を受け取りながらビジネスを支援できる、いわゆるクラウドファンディングです。

資金調達の目標額は5億円。内訳は2.5億円が選ばれた返礼品の代金・送料・販売手数料などとなり、残りが5年分のプロジェクト事業費となります(1年あたり5000万円)。資金調達は2021年9月1日〜2021年12月31日までです。

「SAVE THE CAT HIDA」のプロジェクトは上記のとおり。猫ビジネスで町おこしや空き家活用など幅広く行い、地域課題の解決とともに猫の命も守ります。

猫を助けながら高齢者の孤立化をサポート

同プロジェクトではさまざまな事業が計画されていますが、その一つに高齢者の心身をサポートする事業があります。それが「ネコミュニティー」です。高齢化に伴い懸念される高齢者の孤立化対策として、単身高齢者に保護猫の「預かりさん」(期間限定で、保護猫たちの一時的な飼育管理を行うボランティアのこと)になってもらい、保護猫と共に生活を送ります。

猫の世話を行うことで認知症の防止・抑制やアニマルセラピー効果も期待でき、予防医療などにも役立ちます。同時に、保護猫の様子を確認するためにスタッフが巡回型訪問見守りを行い、生活必需品の代理購入サービス、買い物代理購入お届けなどのサービスを行います。一般的な見守りとの最たる特徴は猫が介していること。高齢者と見守りスタッフとの間に「猫」がいることで共通の話題ができ、自然とコミュニケーションが活発化。孤独化はもちろん信頼関係を構築できます。猫を助けながら高齢者の健やかなメンタル作りもサポートする画期的なプロジェクトと言えます。

高齢者を救うペット共生型賃貸住宅が続々登場!

高齢者がイキイキといられる原動力になるペット。そんなペットの力を活かし、各地ではペット共生型賃貸が続々と誕生しています。ペット共生型賃貸とはペットと一緒に暮らすことを前提にした物件のこと。ペット相談可賃貸というものもありますが、共生型賃貸とは似ているようで異なります。

ペット相談可とは、オーナーがペットを飼うことを認めているというだけであって前提にしているわけではないのです。これはオーナーの厚意・空室対策などによって謳っている場合がほとんど。そのため、実際にペットを飼っている人がいないことも珍しくありません。ですので、ペットを飼っていない人がいると考えると、散歩や鳴き声などいろいろと気になってしまいます。これらを考えると、ペットと暮らすならペット相談可よりもペット共生型賃貸のほうがオススメです。

気兼ねなくペットと一緒に暮らしたい、ペットが気持ちよく過ごせる環境がある住まいを探している方は、ぜひ一度ペット型共生賃貸を見てみてはいかがでしょうか。

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