東光展、2年ぶり巡回 熊本県立美術館分館 

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具象画の大作が並ぶ「第87回東光展」の会場=熊本市中央区

 日展系の洋画団体・東光会(東京)の巡回展「第87回東光展」が14日、熊本市中央区千葉城町の県立美術館分館で始まった。風景や人物、静物などを描いた具象画の大作がそろった。東光会、東光会熊本支部、熊日の主催。20日まで。

 東光会は1932年発足で、熊本では2年ぶりの巡回展。コロナ禍で昨年に続き東京本展などが中止となり、熊本を含め全国3カ所での展示となった。

 巡回作品と熊本支部員の油彩や水彩、版画計111点と、小品部門の24点が並んだ。ターレンスジャパン賞に選ばれた福島まり子さん(玉名市)の油彩「杭[くい]」は、野外に放置されたコンクリートの土台を描いた。無彩色でまとめながらも、柔らかな枯れ草とのコントラストを際立たせている。

 会員奨励賞の市原浩幸さん(御船町)の油彩「あか牛」は、絵の具を厚く重ねた暖色の画面に暗色を効かせ、牛の存在感やぬくもりを表現している。

 熊本支部の上野豊代表は「出品作はどれもあか抜けた印象。モチーフを変えた会員も目立ち、新たな表現への挑戦が見て取れる」と話した。(魚住有佳)