バルセロナのハーランド獲りをナイキがバックアップ

ペドリが着るバルセロナのユニフォームはナイキ製だ(ロイター)

スペイン1部バルセロナが来夏に向けてドイツ1部ドルトムントのノルウェー代表FWエーリングブラウト・ハーランド(21)の獲得に本格的に乗り出し、クラブスポンサーのナイキが全面バックアップする可能性が出てきた。

スペインの移籍専門メディア「フィチャージェスネット」は「バルセロナは新たなスーパースターを必要としている。ラポルタ会長は世界最高のハーランドと契約を結ぶ準備を進めている」と報じた。

バルセロナは以前からハーランド獲得に関心を寄せていたが、問題になっていたのが巨額な費用がかかる獲得資金。「クラブの財政状況が非常に複雑であり、欧州の他の偉大なチームと競争するために十分な資金がない」と同メディアも指摘する。

しかし最近、資金面の問題が解消するメドが立ったという。「ハーランドを獲得するための新たなサポートが登場したようだ。クラブとスポンサー契約を結んでいるナイキだ」とメーンスポンサーがバックアップを決断したという。

その理由は「ナイキはブランド面でハーランドがバルセロナでプレーすることに興味を持っている。なぜならライバルのアディダスが契約しているレアル・マドリードに彼が加入することは避けたいからだ」と指摘。Rマドリードはフランス1部パリ・サンジェルマンの同国代表FWキリアン・エムバペ(22)の獲得も確実視されており、ハーランドまでRマドリードに加わるとブランド力でアディダスに水をあけられるとナイキ側は危惧しているというのだ。

さらに「ブランドを身に付けた2人の世界的スターがスペインの2つの偉大なチームの間で対決して〝顔〟になれば、はるかに多くのお金を稼ぐと知っている」とハーランドのバルセロナ入団によりライバル対決が盛り上がればより注目を浴びて売り上げアップにつながるとみている。

大物ストライカーの争奪戦はスポンサーによる〝代理戦争〟の様相を呈してきた。

© 株式会社東京スポーツ新聞社