【詳報】45日ぶり200人下回る 和歌山県の新型コロナ入院者

 和歌山県は14日、県内で新たに21人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。入院者は183人で、7月31日以来45日ぶりに200人を下回った。

 新規感染者の保健所管内別は和歌山市9人、田辺6人、岩出4人、海南と橋本が各1人。

 このうち、田辺管内の40代自営業男性は重篤で、集中治療室で治療を受けている。8月21日に発症し、呼吸器などの状態が悪化、9月11日に救急搬送され、陽性が分かった。県は受診の遅れが状態の悪化に影響した可能性があるとしている。基礎疾患があるという。

 田辺管内の小学校で児童2人の感染が分かった。別の児童の接触者として検査し、このクラスの感染者は合わせて3人となった。

 橋本管内の50代会社員男性は重症。発症後に受診したが検査されず、発見が遅れたという。

 和歌山市在住の20代男性は県下水道課の職員。執務室や共用部分は消毒した。不特定多数の県民と接する業務ではないという。念のために課内の14人を検査している。

 直近1週間の人口10万人当たり感染者数は県全体が15.9人。保健所管内別は多い方から岩出30.1人、橋本28.6人、田辺18.9人となっている。

 病床607床(うち臨時病床2床)の使用率は30.1%。

 また、和歌山市在住の70代女性の死亡を14日に確認した。基礎疾患があり、ワクチンは接種していなかった。死者の累計は59人になった。

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