森永製菓はウェルネスカンパニーへ_既存商品の幸福感を科学的に解明、機能性表示などを積極展開し高付加価値化

「森永製菓グループは、2030年にウェルネスカンパニーへ生まれ変わります」

森永製菓は9月15日、東京都港区芝の本社屋で、「パセノールに関する研究成果・記者発表会」を開催。

森信也 取締役上席執行役員研究所長と森永製菓 研究所 健康科学研究センター 森貞夫 研究員 が登壇し、ビジョンと研究成果を発表した。

冒頭の言葉は、森信也 取締役上席執行役員が伝えた森永製菓2030ビジョンのキーメッセージ。

「森永は120年の歴史で培った信頼と技術を進化させ、世界のあらゆる世代のウェルネスライフをサポートしていく」と森取締役。

脳の状態の測定などから読み解き、商品に新たな付加価値を

森永製菓は、カカオポリフェノールやE-ルチン、コラーゲンペプチド、パセノール、タンパク質などの健康機能研究で培ったノウハウやデータをもとに、「心の健康の深掘り」「体の健康の加速」「心の健康から体の健康への進化」をめざした取り組みを積極展開する。

森取締役は、東京オリンピック・パラリンピックで世界の選手や関係者が大絶賛した「チョコモナカジャンボ」(森永製菓)を例にあげてこう伝えた。

「心の健康につながる情緒的価値(幸福感)を科学的に解明し、顧客満足度を向上していく。たとえばチョコモナカジャンボのチョコレートは、パリパリ食感が心地よさが人気。その心地よさを感じさせる理由を、脳の状態の測定などから読み解き、商品に新たな付加価値をつけていく」(森取締役)

同社がめざす「心の健康から体の健康への進化」では、「嗜好品にも『せっかく食べるなら体にいいものを』という生活者意識が強まる」と考え、既存の商品価値をキープつつ、「心の健康」から「体の健康」へ進化することで付加価値を向上させていくという。

また、タンパク質増量や機能性表示食品の取得などで商品にポジティブ要素の追加し、砂糖の使用量低減などでネガティブ要素を低減させていくという。

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