「全国しゃぶしゃぶ意識調査」で地域性が浮き彫り…関東は牛ロース、関西は豚ロース、北海道はラム肉

Mizkan(ミツカン)は全国のしゃぶしゃぶの地域独特の楽しみ方を調べるため、15〜79歳の全国の男女1,000人を対象にした「全国のしゃぶしゃぶに関する意識調査」を実施。その結果が今月13日に発表され、定番の肉やシメなど各地の地域性が明らかになりました。

しゃぶしゃぶをする理由について質問すると、最多回答は「肉類がたくさん、おいしく食べられる」(74.5%)に。次いで「自分が好き」(65.9%)、「簡単に作れる・準備がラク」(65.6%)、「食材を切ってすぐに食べられる」(64.9%)、「あっさりしている」(64.0%)と続きました。

では、どんな肉が人気なのかと質問すると、トップ3は「豚ロース」(45.5%)が最も多く、僅差で「しゃぶしゃぶ用豚肉」(44.9%)、「牛ロース」(41.6%)が続く大接戦となりました。ただ、これは「北海道はラム肉が他地域に比べて圧倒的に多い」「関東は牛ロース派が多い」「関西は豚ロースが多い傾向」といった調査結果が出ており、地域によって大きく特色が異なるようです。

「野菜」については、トップが「白菜」(71.7%)、次いで「長ネギ」(55.9%)、「エノキ」(54.4%)、「水菜」(53.8%)、「豆腐」(50.9%)という結果に。白菜は全エリアにおいて1位で、全国各地どこでも文句なしの「しゃぶしゃぶに欠かせない野菜」と認識されているようです。

「魚介類」に関しては、1位が「ぶり」(15.2%)、以下に「えび」(10.8%)、「たい」(10.3%)が続きました。特に近畿は「ぶり」の支持率が高く、しゃぶしゃぶに「魚を入れる」という項目でも全国最多になっています。

しゃぶしゃぶの味付けについて質問すると、トップの「ぽん酢味のつけだれ」(84.1%)とそれに次ぐ「ゴマ味のつけだれ」(68.2%)が突出していました。しかし、3位に地域差が現れており、北海道と九州は醤油味ベースのスープ、東北はみそ味のつけダレ、その他の地域は昆布など出汁ベースのスープがランクインしています。

しゃぶしゃぶの醍醐味ともいえる「シメ」の食材について尋ねると、最多は「うどん」(47.7%)、次いで「ご飯、雑炊」(32.3%)、それに「ラーメン」(23.8%)が続きました。こちらも地域差があり、北海道は全国で唯一「ラーメン」が最多に。関東は「シメを食べる」と回答した人が全国で最も多く、食材は「ご飯、雑炊」が多い傾向がありました。

また、今後やってみたいしゃぶしゃぶとして、牛豚鶏以外の「ジビエ肉」や、和牛・イベリコ豚といった「高級肉」、海鮮系として「ホタテ」「甘えび」などが上がりました。少し変わった具材では「チーズ」「おもち」「水餃子」「湯葉」などの意見も寄せられています。

今回の調査結果を受けて、同社は地域の特長をまとめた「全国のしゃぶしゃぶマップ」を公開しています。

さらに、同社は総括として「全国の各地域で、しゃぶしゃぶを独自のやり方、好きな具材で楽しんでいる様子が分かりました。ふるさと納税や取り寄せグルメが人気の中、地域独自の楽しみ方には真似したくなる食べ方も多くありました」などとコメント。続けて「今後やってみたいしゃぶしゃぶからは、王道の味だけではなく、様々な食材やつけだれで楽しみたいなど意見も多く集まっており、しゃぶしゃぶは、いろいろな素材をおいしく、楽しくいただくことができる鍋料理であることが分かりました」とまとめ、最後に「季節や時期を問わず年中楽しめるしゃぶしゃぶを大切な人と、是非おうちで一緒に味わってみてはいかがでしょうか」と呼び掛けています。

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