シェアサイクルを実証実験 熊本市、22年~24年 10月から事業者公募

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熊本市国際交流会館が運営しているレンタサイクルの自転車。市は回遊性の向上と渋滞緩和を目指し、シェアサイクルの実証実験を始める=同市中央区

 熊本市は来年度から、中心市街地と熊本駅、上熊本駅周辺でシェアサイクルの実証実験を始める。自転車の利用者を増やし、回遊性の向上や渋滞解消を図る目的。民間との共同事業で、10月から事業者を公募する。15日の市議会都市整備委員会で報告した。

 実証実験では、エリア内に24時間利用可能な無人自転車ポート(置き場)を30カ所以上設置し、自転車は100台以上用意。利用者はスマートフォンでポートを探して自転車を有料で借り出し、利用後は任意のポートへ返却する。施錠や料金決済にもスマートフォンを利用する。

 民間シェアサイクル事業者は自転車の購入や管理運営、ポート設置の費用を負担。市はポートを設ける公共用地の提供や広報などで支援し、利用状況のデータを共有する。

 10月から事業者を公募し、実験は2022年4月から24年3月までの2年間実施。利用状況や事業効果、運営課題を把握した上で本格運用の是非を判断する。

 市は12年7月から16年3月まで単独でレンタサイクルの社会実験を実施したが、日中しか使えず、自転車やポート数が少なかったため利用が低迷。民営化は困難と判断していた。

 市交通政策課はICT技術の進展で無人ポートが実現し、全国で民間のシェアサイクル事業が成功している事例を踏まえ、21年度から10カ年の市自転車活用推進計画にシェアサイクルの導入支援を盛り込んでいた。

 同課は「ポートをたくさん設置し、自転車を気軽に利用できる環境を作る。交通結節点にもポートを設け、公共交通の利用増にもつなげたい」としている。(河内正一郎)