【池袋暴走事故】飯塚被告「実刑確定」でも収監されない?弁護士ユーチューバーが解説

小菅拘置所(東スポWeb)

弁護士ユーチューバーの岡野タケシ氏が15日、自身の公式ユーチューブチャンネルを更新し、2019年に東京・池袋で自動車を暴走させ、母親と子供を死亡させるなどした罪で、禁錮5年の実刑判決が出た飯塚幸三被告(90)について、刑務所に収監されない可能性に触れた。

一審で禁錮5年の判決が出た飯塚被告はこの日までに控訴しない方針を明らかにした。遺族に謝罪し、収監の意思を示したという。控訴期限は16日で、被告側と検察側が控訴しない場合、実刑判決が確定する。

飯塚被告の控訴しない意向に対し、岡野氏は「問題は飯塚被告が刑務所に収監される時期」と指摘する。続けて「飯塚氏は現在90歳と高齢で、自力での歩行が困難な状態にあるため、今後は検察官の判断で刑罰の執行が停止される可能性がある」と刑事訴訟法482条を挙げた。

同482条では刑の執行停止の条件について、「刑の執行によって、著しく健康を害するとき、又は生命を保つことのできないおそれがあるとき」「年齢70歳以上」「出産後60日を経過しないとき」などとしている。

岡野氏は「検察官の判断で禁錮刑の執行を停止して、受刑者を刑務所から出すことができると定めている。今後は適正に禁錮刑が執行されるのか。それとも執行されないのか。世間の多くの人の注目が集まる」とした。

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