今季初安打がグランドスラム!学校初の大学ジャパン候補、包囲網に負けじ豪快弾

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九州六大学野球の秋季リーグ戦(西日本新聞社など後援)は15日、福岡県春日市の春日公園野球場で第1週第2日の3試合があり、西南大が久留米大を8-2で破り今季初勝利を決めた。タイブレークとなった延長11回に小中健蔵(3年・九産大九州)の満塁本塁打などで6点を奪って勝ち越した。福岡大は九州大を9-2で破り2連勝で首位に立った。北九大は九国大に7-5で競り勝ち、今季初勝利を挙げた。

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派手なスタートで勝利につなげた。西南大の小中が今季初安打をグランドスラムで飾った。タイブレークの延長11回に打線が2点を勝ち越し、なお1死満塁。初球を捉え、左中間寄りの芝生席に豪快弾を運んだ。

「初球から打とうと思っていて、外のスライダーをうまく打てた」。大学初の満弾は、自身のリーグ戦通算7号となった。13日の開幕戦は3番三塁で先発出場して2打数無安打。この試合も延長10回までヒットがなく、ようやく快音が響いた。「チャンスをつくってくれたのに、みんなに申し訳なかった。ようやく出てホッとしました」と胸をなでおろした。

昨秋のリーグ戦は4発を放ち、本塁打王とベストナインを獲得。8月に中国で開催予定だったアジア大学野球選手権(中止)の日本代表候補の合宿メンバーに入った。コロナ禍で合宿は実施されなかったが、西南大からの日本代表候補は初の快挙だった。

リーグを代表する打者として相手投手から厳しくマークされるようになり「厳しい攻めにどう対応するか練習してきた」。今秋もコロナ禍により、チーム全体での練習が始まったのがリーグ開幕の10日前。個人での練習期間は「感覚がずれないように」と自宅でひたすらバットを振ってきた。目指すのは福岡ソフトバンクの中村晃のような長打も単打も打てる打者。今季は首位打者を目標に掲げる。

6月の全日本大学野球選手権で4強入りした福岡大のエース村上は九産大九州高時代のチームメート。今でも一緒に温泉に行くなど仲がいい。「村上の活躍がすごく刺激になる」。全国で躍動した元同僚のような全国舞台での活躍を目指す。(前田泰子)

小中健蔵(こなか・けんぞう)2000年8月6日生まれ。福岡県粕屋町出身。仲原小4年時に「志免ボーイズ」で硬式野球を始め、6年時は「福岡バファローズ」に所属。粕屋中では「粕屋ボーイズ」で内野手と投手。九産大九州高では1年秋からベンチ入り。3年夏は4番三塁で出場し福岡大会準優勝。大学では1年秋からリーグ戦に出場。タイトルは本塁打王とベストナイン2度。181センチ、80キロ。右投げ左打ち。

プロ志望届を提出している福岡大の井上絢(4年・久留米商)が4安打で猛アピールした。

単打2本と二塁打、本塁打でサイクル安打に近づく活躍だった。13日の初戦は2打数無安打。「今までヘッドが出ていなかったので修正しました。ポイントを前にして長打が出るようになった」と8回の2ランを含めた会心の打撃にうなずいた。「今季はホームランを5本打つぐらいじゃないとアピールにならない」。夢をつかむためのアーチを量産することを誓った。