NLS第7戦で新型BMW M4 GT3が実戦デビュー。トラブルなく緒戦を締めくくる

 9月11日に開催されたニュルブルクリンク耐久シリーズ(NLS)第7戦『ローヴェ・ADAC・ルール・ポカール・レンネン6時間』で、新型BMW M4 GT3がテスト参戦を行った。フィリップ・エング/アウグスト・ファーフスのドライブでトラブルなくレースを終えている。

 BMWの新型GT3カーであるM4 GT3は、6月のニュルブルクリンク24時間で正式にお披露目され、その後リリースに向けてスパ24時間テストデーの参加、テスト参戦が予定されていた。9月11日に行われたNLS7がその舞台となり、エングとファーフスのドライブで、SP-Xプロトタイプクラスから実戦デビューを果たした。

 予選結果にかかわらず、規定によりSP-X車両の後方からスタートを切った55号車BMW M4 GT3は、一時トップ10圏内まで浮上したが、残り数分で燃料を使い切りピットイン。当初からのプランどおりのもので、レースでの目標を無事に終えた。

「とても楽しかったよ。BMW M4 GT3のデビューレースをアウグストとともに終えることができて光栄だったよ。クルマもすごく良かった。BMW M6 GT3と比べると、ドライブはよりイージーだけど、パフォーマンスはより優れているんだ」とエングは初レースの感想を語った。

「ニュルブルクリンクは今日も忙しい場所で、他車と難しい状況もあったが、M4 GT3はトラブルに巻き込まれることなく、ラインを外してオーバーテイクができた。今回の参戦はうまくいったと思うし、このクルマで24時間レースをすぐにも戦いたいね」

 また、エングとともにドライブしたファーフスは「ディンゴルフィンでのロールアウトから数カ月を経て、今日M4 GT3で初めてのレースを戦うことができたのは素晴らしかったし、感動的な日になったね」とコメントした。

「素晴らしい仕事をBMWがこなしてくれたおかげで、問題なく走ることができたし、レースのなかでクルマのスピードを計ることができたので、良いレッスンになったと思う。フィーリングも良かったし、またニュルブルクリンクに戻るのが待ちきれないよ」

NLS7のスタートシーン。BMW M4 GT3は後方からのスタート。
NLSでデビューを飾った新型BMW M4 GT3
NLSでデビューを飾った新型BMW M4 GT3
NLSでデビューを飾った新型BMW M4 GT3

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