【新型コロナ】横浜市が若者向けワクチン接種センター開設へ 10月初旬から6週間、16~39歳対象で事前予約制

 若年層の新型コロナウイルスワクチン接種を加速化しようと、横浜市が若者専用の接種会場を開設する方針であることが15日、分かった。

 8月に就任した山中竹春市長は新型コロナ対策に力を入れる考えを示しており、別会場では日中に時間を確保することが難しい人のために、週末の深夜から早朝にかけてワクチン接種を実施する予定だ。関連費用を盛り込んだ追加の補正予算案を開会中の市会第3回定例会に提出する。

 市によると、「横浜市若者向けワクチン接種センター」は10月初旬から6週間、市中心部に設置する方針。対象となるのは市内在住の16歳~39歳で事前予約制。月曜日を除く週6日間開設し、1日当たりの接種回数は千回を想定している。

 開設時間は午後2時~同9時(火、水、木、土、日曜日)で、金曜日は同4時~同11時。市の担当者は、現在行われている集団接種や個別接種と併せて若年層の接種機会を増やすことで、「特に接種率が低い若い世代の接種ペースを上げていきたい」としている。

 また、日中の接種が難しい人のために、別会場では週末の午後10時から翌日午前7時にかけてワクチン接種を実施する考え。対象となるのは市内在住の18歳以上で事前予約制。1日当たりの接種回数は120回を想定しており、10月初旬開始を目指し調整中という。

 いずれも米ファイザー製ワクチンを予定している。

 総額6億7500万円の追加補正予算案には、自宅療養者の重症化を防ぐための支援策なども盛り込まれる見通し。

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