総裁選出馬断念の石破氏は河野氏を支持、小泉氏との〝共闘〟に期待と不安の声入り交ざる

総裁選不出馬を表明した石破茂氏(東スポWeb)

石破茂元幹事長(64)は15日、国会内で開いた会見で自民党総裁選(17日告示、29日投票)に出馬を断念する意向を示し、河野太郎行政改革担当相(58)を支持することを明らかにした。

石破氏は河野氏を「改革勢力の同志」として評価。しかし、森友学園問題をめぐる財務省の決裁文書改ざんにかんする再調査に前向きだった石破氏が、同調査を否定した河野氏支持に回った背景を問う声が上がった。

石破氏は「再調査しませんよ。はい、以上おしまいではならない。財務省は身内で(調査内容が)信用できない。私はこれが済んだ問題だと思っていない。そのことは河野氏に強く申し上げた」と話すにとどめた。

総裁選をめぐっては小泉進次郎環境相(40)が昨日、河野氏支持を正式表明したばかり。石破氏は進次郎氏について「小泉大臣の姿勢は、私はかねてから強く評価し、その思いを共有するということです」と〝共闘〟姿勢を鮮明にした。

ネット上では、河野氏が石破氏と進次郎氏を陣営に引き入れたことが大反響を呼んでおり、「石破氏、小泉氏が本物なら河野氏が勝つ可能性がある」という声が上がる一方、「ズッコケたら二度と目がなくなる」と不安視する声もあった。

中には「自民党は分裂して2大政党を作ったほうがいい」という極端な意見も見られたが、果たして群雄割拠の総裁選はどうなるのか。

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