巨人・岡本和がお立ち台で“岡本節”さく裂「“浅い”フライが上がってよかった」

ヒーローの(左から)坂本、八百板、岡本和(東スポWeb)

東京ドームの夜に〝岡本節〟がさく裂した。巨人の岡本和真内野手(25)が15日のDeNA戦(東京ドーム)に「4番・三塁」で先発出場し、9回に値千金のサヨナラ犠飛を放った。

4番の一打で勝利を決めた。2点ビハインドで迎えた9回、八百板と坂本の適時打で試合を一気に振り出しに戻すと、なおも一死満塁のチャンスで打席へと入った岡本和。スタンドからは必死の応援が飛ぶ中、カウント3―2から三嶋が投じた6球目・153キロの直球をヒッティングすると、打球はレフトへ…。これを左翼手が捕球すると、すかさず三走・八百板が本塁へ激走し、気迫のこもったヘッドスライディングで生還。劇的なサヨナラ勝利となった。

チームの勝利を決める一振りで、2018年に記録した自己最多タイとなる100打点に到達。お立ち台ではファンからの割れんばかりの声援を浴びたが「(サヨナラ犠飛は)あのフライだったら僕が走者だったら走ってないなー、てくらい(浅かった)。(八百板)卓丸が走ってくれたので感謝の気持ちでいっぱいです」とちゃめっ気たっぷりに話すと、スタンドからは笑い声も湧いた。

〝岡本節〟はまだまだ止まらず「もう守りに入らず攻めていこうと思ってたので、なんとか〝浅い〟フライが上がってよかったなと思います」と自虐しながら回顧。頼れる主砲が、勝利の喜びだけでなく、軽快トークで「笑い」までをもG党に届けたのだった。

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