風向き変わってきた!? 中日・与田監督に〝続投観測〟急浮上

投手陣の整備を評価する声も

与田竜の雰囲気が変わってきた。15日の広島戦(バンテリン)は3―5で敗れ、連勝は「5」でストップしたものの9月は8勝5敗と好調。与田監督は「打線の状態が上がってきたのが安心材料。明後日からの10連戦も打線の力がもっと上向いてくればいいと思います」と、どこまでも前向きだ。そんな状況を反映してか、ここにきてOBや関係者の間から与田監督の〝続投観測〟も出てきている。

3年契約最終年の与田監督については「Bクラスなら今季限りではないか」というのが大方の見方だった。次期監督候補としてOBの立浪和義氏(52)や仁村徹二軍監督(59)の名前がささやかれているが、あるOBは「落合監督以来の2年連続勝率5割以上なら(与田監督の)続投も全然あるでしょう」と分析。別の関係者も「ここから10連勝ぐらいすれば来年もやれるんじゃないの」と、残り試合の戦いぶりいかんでは契約延長の可能性もあるのではと見ている。

3位・巨人とは9ゲーム差もあるだけに中日のAクラス入りは絶望的だが、残り29試合を19勝10敗とほぼ2勝1敗ペースでいけば貯金ができる。指揮を執った3年のうち2年が勝ち越しなら、たとえBクラスでも与田監督続投への格好はつくというわけだ。

与田監督については勝負どころでの采配や一、二軍の入れ替えの少なさなどについて批判的な意見がある一方、12球団ナンバーワンの防御率を誇る投手陣の整備などその手腕を評価する声があるのも事実。「今年は柳と慎之介、左右の2人がどれくらい一本立ちできるか」とシーズン前から注視してきた柳(9勝)と小笠原(7勝)もしっかりと投手陣の柱に成長させている。

「まだシーズンも終わっていないのでこれからです」(球団首脳)という中日の次期監督問題だが、残り29試合、与田監督のタクトがさえまくれば、まさかの大逆転があるかもしれない。

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