鹿島バスセンター取り壊しへ 隣接する祐徳自動車本社ビルも移転新築に 

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解体する方針が決まった祐徳自動車の鹿島バスセンター=鹿島市のJR肥前鹿島駅前

 鹿島市のJR肥前鹿島駅前の路線バスターミナル「鹿島バスセンター」が、老朽化などのため取り壊される方針であることが15日、分かった。運営する祐徳自動車によると、2023年度末までに解体工事に着手する。本社機能を市内で移転した後、バスセンター隣の本社が入居しているビルも取り壊すという。

 鹿島バスセンターは、佐賀や武雄、嬉野や太良方面、市内の循環バスなどを運行する路線を結び、1日あたり140便が発着する。1968年に開業してから50年以上が経過していることから本年度、役員会で解体する方針を決定した。

 佐賀県が2018年に指定した大規模災害時にさまざまな人員や物資を運ぶ「緊急輸送道路」に面しており、その対策も必要になった。本社は市内での移転新築を検討している。

 駅前を魅力ある空間にするため、市がまとめた「駅周辺整備構想案」では、駅舎の改築と合わせて路線バスやタクシーを乗り降りする「公共交通ロータリー」を新たに整備するとしており、停留所を設けてバスセンターとしての機能は駅前に残す。

 祐徳自動車の松尾文敏常務は「乗り合いバスは通勤や通学、高齢の方などの暮らしを支えている。利便性が損なわれることのないように配慮し、公共交通を担う事業者として今後も地域に貢献していきたい」と話す。(中島幸毅)