「飛鳥Ⅱ」佐世保入港 船体修繕の事前検査

船体修繕の事前検査のため着岸した飛鳥Ⅱ=佐世保港三浦岸壁

 郵船クルーズ(横浜市)が運航する国内クルーズ客船「飛鳥Ⅱ」(約5万トン)は15日、船体修繕の事前検査のため、佐世保港三浦岸壁に接岸した。佐世保市によると、乗員約320人が乗っているが、一般客はいない。新型コロナウイルス感染防止のため、乗員はPCR検査を受けており、岸壁外に出ない。市は「対策に問題はない」としている。
 同船は例年冬場に佐世保重工業(SSK)で修繕をしており、今回は事前に船体の状態を把握するため、SSK側が市に岸壁使用を要請した。17日に検査を終えて出港する予定。今後、修繕する際は再び入港し、SSKのドックに入るという。
 コロナ禍の国内クルーズ客船の運航を巡っては、昨年10月に商船三井客船(東京)の「にっぽん丸」が国内で初めて営業を再開し、佐世保港へ寄港。同港にはこれまで営業運航の客船が計3回入っている。

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