銀行マンの胃袋支え半世紀 長崎・職員食堂「濱丁」が閉店 十八親和銀の店舗統合で

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17日で半世紀余りの営業を終える濱丁の中山さん夫妻=長崎市賑町、十八親和銀行長崎営業部

 十八親和銀行の店舗統合に伴い、半世紀余り銀行マンの胃袋を支えてきた十八親和銀行長崎営業部(長崎市賑町)の職員食堂「濱丁」が17日、営業を終える。夫婦2人で切り盛りしてきた中山勝二さん(77)、壽子さん(77)は「さみしいが、多くの行員に親しんでもらった」と感謝の思いを明かす。
 濱丁はかつて万屋町のアーケードにあった和食の名店。店舗が入るビルの建て替えを経て、職員食堂の専業になったが、今回、勝二さんの父の代から100年余り続く和食店としての幕も下ろすことになった。
 同営業部の前身は、1969年12月に開店した旧親和銀行長崎支店。昨年10月、旧十八銀行との合併で現在の名称となり、21日から十八親和銀行本店営業部(銅座町)に統合されるため、職員食堂は閉店する。
 濱丁は約52年前の開店当初から職員食堂業務を受託。勝二さんが料理に腕を振るい、壽子さんが接客などを担当。ピーク時は1日90人が利用し、「忙しい銀行員の昼食だけに、注文を受けたら早く出すことを心掛けてきた」と勝二さん。
 日替わり定食や丼物中心のメニューで、行員の一人は「新人時代、お世話になった。昔ながらの家庭の味」と振り返る。かつて利用していた吉澤俊介会長は14日、長年の労をねぎらい、感謝状を手渡した。
 「ともに77歳。皆さんの支えで、元気に仕事を続けられた。ただただ感謝しかない」と壽子さん。最終日の17日、温かい料理と明るい声でいつも通り迎える。