【欧州CL】ついに実現!PSG最強3トップ初揃い踏み メッシ&ネイマール&エムバペ強烈連係も痛恨ドロー

不発に終わったメッシ(中)とネイマール(右)=ロイター

ついに“MNM”そろい踏み――。サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)は15日(日本時間16日)に1次リーグA~D組の第1節が行われ、A組のパリ・サンジェルマン(フランス)が、敵地で行われたクラブ・ブリュージュ(ベルギー)戦に1―1で引き分けた。同時先発したアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(34)、ブラジル代表FWネイマール(29)、フランス代表FWキリアン・エムバペ(22)はともに無得点。随所にさすがのプレーを見せたが、夢の3トップはチームに勝利をもたらせなかった。

今夏にバルセロナ(スペイン)から電撃加入したメッシが、満を持して今季初先発。ネイマール、エムバペとゲームの世界かのような世界最強3トップを形成した。

試合は前半15分に格上のパリSGが先制。エムバペの左サイドからのクロスにMFアンデル・エレーラが左足でダイレクトで合わせて決めた。さらにリードを広げたいパリSGは前半23分、メッシのスルーパスからエムバペがペナルティーエリア内で右足シュートを放つが、相手GKに阻まれてしまう。すると同27分に左サイドから崩されて、同点に追いつかれてしまった。

その後は前半29分にメッシのポストをたたくシュートがあったものの、得点に至らず。クラブ・ブリュージュの粘り強い守備にてこずり、思うように攻めることができない。そこを3人がどう崩していくのか注目される展開となったが、後半6分にエムバペが足首を負傷してFWマウロ・イカルディとの交代を余儀なくされた。

それでもバルセロナ時代に息の合ったプレーを見せていたメッシとネイマールが、膠着状態を打開しようとする。メッシは後半25分にネイマールとの連係からペナルティーエリア内に切り込んで強烈なシュートを放つが、相手GKにセーブされた。さらに同35分、左クロスに中央でダイレクトで合わせるも、大きく枠を外して悔しそうな表情を見せた。

結局、勝ち越しゴールを奪えず、試合終盤にはメッシへのパスを奪われ、ピンチを招くシーンもあるなど、格上らしさは見られなかった。ボール支配率こそ62%を記録したが、シュート数はパリSGの9本(枠内4)に対して相手は16本(枠内6)と上回られた。それだけにマウリシオ・ポチェッティーノ監督は「今晩はよくなかった。チームの誰もが自分のパフォーマンスと結果に満足できないはずだ」と認めるしかなかった。

続けて指揮官は「落ち着いて仕事を続け、必要な時間をかけなければならない」。やはり“MNM”の連係面など新戦力と既存選手の融合にはもう少し時間がかかるということだろう。ただ1次リーグ2戦目はリーグ戦の過密日程の中、28日(日本時間29日)にマンチェスター・シティー(イングランド)と対戦する。1次リーグ突破に向けても負けられない一戦となる。

そのほか同組にはライプチヒ(ドイツ)も控える厳しい組だけに、悲願のCL初制覇に向けてもスーパースターたちが、いち早く同時機能しなければならない。

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