『MINAMATAーミナマター』加瀬亮のインタビュー映像&新場面写真2点解禁!

ジョニー・デップ製作/主演最新作『MINAMATA―ミナマター』を9月23日(木・祝)にTOHOシネマズ 日比谷他にて全国公開。 熊本県水俣市のチッソ水俣工場による廃水を原因とし、現在まで補償や救済をめぐる問題が続く日本における“四大公害病”のひとつ水俣病。その存在を世界に知らしめたのが、写真家ユージン・スミス氏とアイリーン・美緒子・スミス氏が1975年に発表した写真集「MINAMATA」だ。ジョニー・デップ自身が長年の憧れだったと語るユージン氏。彼の遺作ともなったこの写真集を基に、ジョニー自身の製作/主演で待望の映画化が実現した。映画では、報道写真家として功績を評価されながらも心に傷を抱えたユージン氏が、当時の妻アイリーン氏とともに水俣を訪れ1971年から3年間現地で暮らし、人々の日常や抗議運動、補償を求め活動する様子を何百枚もの写真に収めていく濃密な日々がドラマチックに描かれる。ユージンのことを、「彼は心の中に痛みを抱えていた。でも、水俣が彼の心を再び開いたんだと思う。」と語るジョニー・デップはメディアに「ジョニーが役に消えた」と称賛されるほど、ヴィジュアルから内面までユージンを体現した。共演はビル・ナイ、日本から真田広之、國村隼、美波、加瀬亮、浅野忠信、岩瀬晶子、など実力派キャストが集結。音楽を手掛けたのは坂本龍一。

確かな演技力と圧倒的な存在感で幅広い世代から人気を博している俳優、加瀬亮。7歳までアメリカで過ごし、2000年にスクリーンデビュー。『アンテナ』(04)で映画初主演を果たすと、クリント・イーストウッド監督の『硫黄島からの手紙』(06)に大抜擢。『それでもボクはやってない』(07)では裁判で戦う主人公を熱演し、第31回日本アカデミー賞優秀主演男優賞、第32回報知映画賞最優秀主演男優賞、第50回ブルーリボン賞最優秀主演男優賞と数々の賞を総なめ。大ヒットTVシリーズ「SPEC」では、戸田恵梨香とW主演を務め、元SIT(警視庁特殊部隊)の刑事、瀬文を演じ、その独特な演技に熱狂するファンが続出した。その後、『アウトレイジ』(10)、『ライク・サムワン・イン・ラブ』(12)、『自由が丘で』(14)、『沈黙 -サイレンス-』(16)と国内外多くの映画に出演。本作では水俣病患者であり、チッソに補償を求める若きカメラマン、キヨシ役を演じた。本作のプロデューサーは「かなり衝撃的なシーンもいくつかあるが、それを亮は非常に繊細に演じてくれた。」と加瀬の演技を絶賛。 加瀬は、初共演を果たしたジョニーについて、「最初にジョニーさんがユージン・スミスに扮した写真を見たときに驚くほど似ていて、とてもびっくりしました。世界中の人が知っている人なのに、全然緊張させないですし、現場でも誰に対しても礼儀正しいし優しい。そういうジョニーさんの態度や姿勢にすごく感銘を受けました。」と語る。続けて、この映画から伝えたいことについて、「ユージン・スミスの言葉を借りれば、『写真は小さな声である』ということ。今まで言いたいことがある、伝えたいことがあるのに声を拾ってもらえない人、聞いてもらえない人、そこにユージン・スミスと言う人は光を当てていったわけで。現代社会の中で、しわ寄せがきているところに、光をあてる、耳を傾けることの意義、意味ということがこの映画から伝わるといいなと思っています。」と本作にかける思いを語った。

あわせて解禁された場面写真は、市民集会や、鋭い眼差しでチッソとの交渉をカメラで捉えるキヨシの姿が切り取られている。その眼力からはどんな瞬間もカメラに収め、記録するという、燃えるようなキヨシの決意が伝わってくる。 ジョニー・デップが「映画の持つ力をフルに活用して、この歴史は語り継がれなければならない」と映画化を熱望。その意志のもと、集まった日本人キャストたちの魂の演技を見逃せない。続報に期待しよう。

© Larry Horricks

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