北の弾道ミサイル発射は韓国SlBMへの対抗?

 韓国は15日、独自開発の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の潜水艦からの発射実験に初めて成功したと発表。「SLBMの潜水艦からの発射実験成功は世界で7番目」と聯合ニュースは伝えた。実験には文在虎(ムン・ジェイン)大統領も立ち会ったという。

 一方、北朝鮮は同日午後、弾道ミサイルを朝鮮半島東側の日本海に向けて2発発射。聯合ニュースは韓国政府筋の複数の話から「KN23」だったことが分かった、と報じた。約800キロ飛行し、高度は約60キロだったという。

 KN23はロシア製短距離弾道ミサイル「イスカンダル」の改良型とされ、今年3月25日に発射されたものと同種のものとみられている。

 菅義偉総理はミサイル発射に「約6か月ぶりの弾道ミサイル発射であり、我が国と地域の平和と安全を脅かすもので、言語道断」とした。

そのうえで「国連安保理決議にも違反しており、厳重に抗議するとともに強く非難する。我が国の排他的経済水域外の日本海に落下したと推定されますが、政府としては、これまで以上に警戒監視を強めていく」と語った。

 佐藤正久元防衛政務官は「KN23改良型だと低軌道で終末に変則軌道の可能性大。かつ低高度で射距離が800km程度だと3月の発射距離の倍になる。技術進展」と技術レベルが急速にあがっていることをツイッターで発信。弾道ミサイル発射の狙いについては「韓国SLBMへの対抗措置との見方も」と投稿した。(編集担当:森高龍二)

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