韓国でエゴマ油から発癌物質ベンゾビレン検出 「食べ物や薬品で相次ぐ...強力措置必要」農業メディア 

韓国のエゴマ油から発がん性物質が検出された。

同国の衛生当局である食品医薬品安全処(食薬処)は14日、京畿道の加工業者である太白食品が製造したエゴマ油製品について販売中止と回収措置をしたと明らかにした。

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回収対象は賞味期限が「2022年8月18日」、「2022年8月25日」と表示された製品である。

食薬処は、同製品から基準値(2.0㎍/㎏)を超えて(2.6㎍/㎏)したベンゾピレンが検出されたと説明した。

画像:食薬処が好評した問題のエゴマ油製品

ベンゾピレンは、食品を高温で調理する過程で炭水化物、タンパク質などが不完全燃焼して発生し、国際がん研究所が指定した1群の発癌物質に属する。

食薬処の関係者は、「その製品を迅速に回収・廃棄することができるよう措置した」とし「この製品を購入した消費者は、販売店または販売店に返品してほしい」と要請した。

韓国で食品からベンゾピレンが検出された事例は初めてではなく、これまでも乾麺の香味油や漢方薬などからも検出されリコールされた過去がある。

韓国農漁村放送(RBS)は16日、「食べ物や薬からベンゾピレンが相次いで検出されており、摘発後の措置ではなく先制管理が急がれる」とし、警鐘を鳴らした。

同放送は、「一企業が発がん物質管理をおろそかにした瞬間、徹底的に事前管理をした業界すべてに被害を与える」とし「発ガン物質が食品に含有されることを先制的に遮断することができる強力な措置が必要である」との業界関係者の声を伝えている。

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