トヨタ自動車の欧州部門(ベルギー・ブリュッセル)は2021年9月14日(火)、人気SUV「RAV4」の2022年モデルを発表した。欧州で設定のない“ADVENTURE(アドベンチャー)”グレードをハイブリッドモデルに追加する。従来モデルとはヘッドライトユニットの形状が変更されるなど、一部改良も併せて実施されている。欧州での発売時期は2022年第1四半期(春頃まで)の予定。日本でも同時期にRAV4の一部改良(マイナーチェンジ)実施が見込まれる。
日本仕様には未設定の「RAV4アドベンチャー ハイブリッド」が欧州で発表された!
まずは写真を見比べてみて欲しい。TOP画像が欧州で発表された新型RAV4 アドベンチャー ハイブリッドの2022年モデル、その次が2019年4月のフルモデルチェンジ時の現行型RAV4 アドベンチャー ガソリンモデルの画像だ。ボディカラーは同じ「アーバンカーキ×アッシュグレーメタリック2トーン(日本仕様での名称)」のようである。
“アドベンチャー”はRAV4シリーズの中でも、特にSUVのタフさや悪路走破性を強調した内外装デザインを与えたグレード。日本仕様では2リッターガソリンダイナミックフォースエンジンと高性能なダイナミックトルクベクタリングAWD(4WD)と組み合わされる。
これまでアドベンチャーグレードは欧州仕様には設定がなかったが、今回の一部改良により新設定される。
ただし欧州仕様では、日本ではこれまでアドベンチャーグレードに設定のなかった2.5リッターハイブリッドシステム+AWD-i(日本での名称は「E-Four)と組み合わされた点が新しい。
ヘッドライト周りのデザインが変更されたRAV4 欧州仕様2022年モデル
今度はヘッドライト周りを切り抜いて見比べてみよう。日本仕様のRAV4 アドベンチャーには、3灯式LEDヘッドランプ(LEDクリアランスランプ+LEDデイタイムランニングランプ付)が備わる。フォグランプはハロゲン灯だ。
これに対し新型RAV4 アドベンチャー(欧州仕様・2022年モデル)は、LEDヘッドランプであることは同じだが、L字状のデイタイムランニングランプの形状が異なることがわかる。写真では点灯はしていないが、ヘッドランプ下のフォグランプもLED化されているようだ。
ちょっとした違いだが、人でいうと“目元”にも例えられるヘッドライトだけに、新旧の変化ははっきりと感じられる。
デビューから3年が経過! 日本仕様も2022年春ころにマイナーチェンジを実施か
今回の欧州発表では新グレードの追加に合わせ、RAV4一部改良についても情報が公開されている。
エクステリアでは前出のヘッドライト形状・仕様の変更に加え、新デザインの10スポークアロイホイールを採用。インテリア(内装)では、新しいLED照明や助手席パワーシート、USB-Cポートの追加といった快適性向上の改良が図られている。
現行型のデビューは2019年4月! 丸3年が経過しいよいよマイナーチェンジのタイミング到来
日本仕様のRAV4は2019年4月に発表され、翌2020年8月に装備内容の小変更が、さらに同年10月に特別仕様車の追加が実施されているが、大きなデザイン変更を伴う一部改良・マイナーチェンジは未実施だ。
現行型RAV4は、来年2022年4月にはデビューから丸3年が経過する。欧州仕様の追加・変更のタイミングと同時期に、日本仕様のマイナーチェンジが実施されるものと思われる。
日本仕様でもアドベンチャーのハイブリッド追加が実施されるか現段階では不明だが、こちらの発表も楽しみに待ちたいところだ。
[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:TOYOTA]